TALE12 ページ12
待てよ…もしかして
サンズが目の前にいる今なら…
サンズ「おいおい、久しぶりに会ったのに何も無しかよ?そりゃ悲しいぜ」
『…』
待て、もう少し、あともう少しで…
『あの時、友達だと思ってるなら戻って来るな、って言ったよね』
サンズ「あぁ、お前はそれを無視した」
『其の事について、どうこう弁解するつもりはない…けど
其方こそ、僕のした事を“赦す”をなんて思ってないよね?』
サンズ「……あぁ」
サンズは目を逸らし、俯いた
それが少し傷付いた
感情を押し殺して続ける
『…なら、今後も私に近付こうなんて考えないで
何時resetするかも知れない怪物の側になんて、居たくないでしょ?』
自分のソウルが蒼く変わる
これでサンズの力を使うのに十分な距離は取れた…
『…じゃあ』
サンズ「っおい、待て!!」
僕のソウルが強い光を放つ
眩しさに目を瞑る
光の中で、右腕に違和感
…
背中に衝撃が走った
何時もこうだ、使い慣れてない力を使うと失敗する
『いっつぅ…』
落ちたのはリビングの床だった
そりゃ痛いわこんちくしょー!
サンズ「おう、起きたか」
『え』
サンズがひょこっと顔を出した
『な、何でいるの?!』
サンズ「お前さんの腕掴んだら一緒にきちまったみてぇだな」
『いやいやみたいじゃなくて』
サンズ「迷惑だったか?」
そう言って彼はニヤッと笑った
くっ、此のイケメンがっ!
『もう良いから帰ってよ…』
サンズ「分かった分かった、邪魔したな」
サンズの背中を押して玄関まで歩かせる
サンズの体…骨じゃなくなってる
サンズ「なぁお前さん、気が向いたらで良いんだが…」
『何?』
サンズ「あー何だ、その…」
サンズは何か言いたげな顔で目を泳がせていたが
軈て目を逸らしたまま言った
サンズ「帰ってくる気は…ないのか?」
『なんで、そんな事聞くの?僕は君達を皆殺しにした張本人だよ?』
サンズ「あー、何でだろうな。」
そうはぐらかしてサンズはじゃあな、と一言だけ言って出て行ってしまった
『あ…』
*貴女は彼に、「貴方が其れを望んだ時にでも」と伝えたかった
でも彼は行ってしまっていた
このまま秘密にしてても良いのだろうか
僕が___
…否、こんなのただの言い訳に過ぎない
こんなことが彼らを殺す理由になる訳無い
だから、これは僕の中に仕舞っておこう
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すー、 - 文スト×アンテ!?発想の天才か… (2021年11月24日 16時) (レス) id: afa1133b59 (このIDを非表示/違反報告)
血烏累音(プロフ) - ハロさん» ありがとうございます! (2019年10月5日 12時) (レス) id: e3a4ad10df (このIDを非表示/違反報告)
血烏累音(プロフ) - ハロさん» 神作品なんて初めて言われました (2019年10月5日 12時) (レス) id: e3a4ad10df (このIDを非表示/違反報告)
ハロ(プロフ) - 久しぶりにアンダーテールの神作品を見た!!面白いです、頑張ってください!! (2019年10月4日 23時) (レス) id: d9c85b7b29 (このIDを非表示/違反報告)
血烏累音(プロフ) - 腐った草さん» ありがとうございます!!!丁度コメント欄が寂しかったんですよ・・・! (2019年8月19日 12時) (レス) id: 128ab8f1ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chizomeと___。 | 作成日時:2019年8月9日 19時