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# ページ9
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何時からなんて忘れちゃったけど、
薮から香る誰かの香水。
何だか、知っている香りだと思ったら
嗚呼、光の香りだって気づいちゃって。
そう思えば、光も薮の吸っている煙草の匂いしてたなと思い出した。
薮の冷たい理由わかっちゃった。
薮の煙草の匂いも薮からの愛情だって
俺だけのものだったのに。
「愛してる」
そう言って、優しく俺の頭を撫でる手も、
「俺以外の男と喋んなよ」
嫉妬するからって、顔を伏せながら照れる薮だって
俺だけの大事な手放したくない薮だったのに
今じゃ、もう光のものなんだね。
俺の何処が悪かったの？
光の方が可愛いから？健気だから？
俺の気持ちが重かったから？
嗚呼もう、嫌になる
今は大嫌いだけど安心した薮の
煙草の匂いが欲しくて堪らなくて
吸えもしない煙草を一つくわえて火を付けた。
「にげぇよ。馬鹿野郎。」
苦いからなのか、何だかもう分かんないけど
辛くて涙が出てとまらない。
.
大好きな曲をイメージして書きました。
名前の知らないソイツ ymin→←なんだか嫌になる hk←yb×in
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作者名：えむむ | 作成日時：2017年7月18日 22時
