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「やめて、その呼び方で呼ばないで。
俺の事愛していない癖に。」
弱々しい裕翔を睨み、裕翔の隣で俯いている山田に近づく。
「ねぇ、人の恋人取ってどういう気持ち？」
「…取ってなんかいない。」
意味が分からない。頭に来る。
嫌いだ。この男。
やめろよ！なんていう裕翔の声がするけど、
今の俺には関係ない。
自分より小さい山田のむなぐらを掴む。
「よく、人の恋人にキス何かして、そんな事言えるよね。」
「ゆうてぃと俺は愛し合ってるの。
伊野尾ちゃんとゆうてぃは愛し合ってないでしょ？？
そんなの形だけの恋人の、アンタにこそ言われたくないよ。」
意味が分からない。嗚呼、こいつ駄目だ。
俺が、俺が。どうにかして裕翔と引き離さないと。
そっと、震える手で山田の首を両手で掴む。
「ねぇ、山田が此処で消えれば、裕翔は俺のものに戻る？」
だんだんと、手の力を強め、山田の首を締める。
「慧…っ‼ やめろよ ‼ 」
俺の事を止めようと、裕翔は俺と山田を引き剥がそうとする。
「…ゆうてぃ。これは俺と伊野尾ちゃんの問題だからっ…。」
首を締められてもなお、笑顔で裕翔を止めされようと
する山田の行動は理解ができない。
その山田に驚いた裕翔は、くそっと呟き誰かを呼びに行った。
おそらく、メンバーだろう。
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作者名：えむむ | 作成日時：2017年7月18日 22時
