今君は何を想っていますか？【ワイテルズ】

10話 ページ12

きんとき side

俺は屋上で倒れたらしい。
頭が痛いから思い出すのは後にしよう。

「ふぅ」

俺はため息をついた。
何へのため息なのか...

『頭痛が酷いから？』
『何か良くないものを思い出してしまったから？』
『今日..."死ねなかった"から？』

自分でも分からない。

少し良くなったかな〜と思いベットから降りた。
そこで目に入った机の上のメモ。
自分で書いたものだ。

Nakamuはこれを見ただろうか。
まぁ見たにしても見てないにせよ俺がやる事は変わらない。

ただ"死ぬ為"に明日も学校に行こう。


ーーーーー
Nakamu side

きんときの背負っているものは俺には分からない。
ただ一つ分かるのはメモにあったように

"死にたい"

そう思うほど何かに追い詰められているということ。


その理由を知っていると言ったら
君は俺を責めますか...？
理由を知っているのに何故教えなかったの？
そう言いながら怒るかもしれない。泣くかもしれない。

そんなの分かってる...

「俺が弱虫なばっかりに...」

明日こそ彼と向き合おう

そう心に誓った。

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