*☆＊黒の組織＊☆*黒と白のライフ。 (ページ12)

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小さな考え事 Part.1 ページ12

毛利探偵事務所の下にあるカフェ…“ポアロ”では安室透が営んでいた。
「安室さん…ここで勉強していいかな？」
江戸川コナンは学校の教科書とノートを出していた。数学の教科書を開いて、ノートに書こうとしている。
「いいよ、で…宿題かい？」
安室透は洗浄をしながら、江戸川コナンに聞いた。
「うん。小数の計算、僕にしては簡単なんだけどね……」
苦笑して手を動かす。ノートに問題と答えを書いていく。
「そういえば…安室さん。顔色悪いよ？」
ここのところ、安室透の顔色が悪いことに江戸川コナンは気付く。
「気にしなくていいよ、大したことではないからね…」
ニコッと微笑んで見せるが、江戸川コナンは察していた。
「もしかして…赤井さんと何かあったの？」

(………！！)

安室透は吹きそうになったが、手前で止めておいた。
「何で…分かったのかい？コナン君」
動揺しているのを江戸川コナンは見ていた。江戸川コナンが思っていることは的中。
「安室さんに何かあったのはほとんど赤井さん絡みだし…察しは付くよ」
(あぁああぁ……！！)
安室透はカウンターに顔を伏せた。どうやら、何かを思っているらしい。
「コナン君…聞いてくれるのかい？！」
パッと安室透の顔色が明るくなり、江戸川コナンはドン引きしていた。

「う…うん？」

思わず疑問系になってしまったが、あまり気にしなかった。
「コナン君。最近、赤井にいじられるんだけど……」
江戸川コナンは呆れたような目で安室透を見る。
「その目で見ないでくれるかな？！」
安室透が言うと、江戸川コナンは苦笑するしかなかった。
「いじられるって……何を？」
「聞いて、コナン君！いじられるのが…！！」
安室透はいじられることを吐いた。他にも組織のことについてもだ。
「ちょっ…聞いてる？！コナン君！」
「聞いてるよ……安室さん」
声のトーンが低く、安室透はそれに反発した。
「本当は聞いてないでしょ？！コナン君！」
(これは……まいったな)
江戸川コナンは苦笑しながら、宿題を進めていった…
「聞いてないよね？！コナン君？！」
(俺は…どうするべきなのか？)
ふと、江戸川コナンはそう思っていた。考え事を聞いて、どう解決すればいいのだろう。
「何か策でもないかい？コナン君！」
「それより…安室さん。焦げた匂いがするんだけど…気のせいかな？」
江戸川コナンに指摘されて、安室透はハッとした。慌ててキッチンへ行く。
「焦げてしまったぁあ！！」
作っていた料理が焦げて、安室透は落ち込んだ。
「料理なら…俺が上手に作れるがな」
すると、そこへ赤井秀一がやって来た…