漆黒の境界線act.Ⅲ (ページ25)

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Episode18-4 ページ25

「宿敵(こいびと)のお出ましか。ならば、期待に応えないといけないな」

赤井秀一はまだ花火の光が残っているうちにまた銃弾を放った。
「外したか……！」
外した銃弾は遊園地へと向かう。花火の光が無くなった直後、また銃弾が連続で放たれた。
「えっ……」
灰原哀は足元が崩れて声を漏らしてしまった。灰原哀だけではなく、赤井秀一や江戸川コナン、安室透もそうだった。

赤井秀一が江戸川コナンの手を引っ張って上げる。安室透と灰原哀は別のところで手を取り合っていた。
「あり…がと」
灰原哀は目をそらしてお礼を言った。またはぐれたことにやれやれとしていた。

(もう打つ手はないのか……？)

江戸川コナンはどうするかで迷っていた。手っ取り早いのは藤宮琉奈が戦ってくれることなのだが…それは難しい。
「打つ手はねぇのかよ！くそっ…！」
江戸川コナンは悪態をつく。

そんなことを思っている時にも銃弾が放たれてくる。

「「………！！」」