漆黒の境界線act.Ⅲ (ページ3)

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Episode13-3 ページ3

記憶を思い出して、言っていた言葉を探る。なかなか出ないので、「思い出したら言うね！」と松本乱菊は言った。

「あーっ！」

急に言い出した途端、日番谷冬獅師は驚いた。思い出したのか松本乱菊はそのことを言う。
「そういえば…琉奈って人両親を聞いてみたらそれほどの事情があるのか『それは誰にも言えない。死神の仲間でも、友達にも言えないから、それに知られたくないから』って……」
「どういう…意味だ？」
松本乱菊は「さぁ？」と言い、水族園の改札へ向かった。そこに朽木白哉がいた。
「…どうした？」
日番谷冬獅師が言うと、朽木白哉は振り返った。隣にいる阿散井恋次は顔を伏せている。
「ここで藤宮の霊圧が途切れている。しかも、他の霊圧を感じた」
ぽつりと呟いた朽木白哉に松本乱菊は驚いた。「嘘でしょ？！」と声を上げると、阿散井恋次は顔一つも変えなかった。
「嫌な予感しかしねぇな……」
「どうします、隊長？」
松本乱菊はどうするか日番谷冬獅師に聞いてみた。何も返事がなく立ち尽くしていた。

「取り合えず、探すぞ！」

その様子を遠くから赤井秀一は見ていた。どうやら死神が見えているらしい。
(藤宮の両親……調べてみるか)
携帯電話の電源を入れてメールをする。藤宮琉奈の両親についてのメールをジョディに送った。

プルルル…

メールを受信した音が鳴り、ジョディは携帯電話を開いた。赤井秀一からのメールだと分かると何かを察した。
「もしかすると……」
メールの内容を確認すると、藤宮琉奈の両親についてだった。何らかの事情があり極秘とのこと。
(嫌な予感がする…何なのこの予感は……)
ジョディはジェイムズを連れて藤宮琉奈について調べを始める。だが、有力な情報は得られなかった。
「事情があるということは…藤宮琉奈の両親は黒の組織に関連しているのでは？」
ジェイムズが言うと、ジョディは驚きを隠せなかった。

「えっ……」

ジョディはもう一度メールを確認してみる。藤宮琉奈の両親についての内容だが…
「藤宮琉奈の両親が黒の組織に関連している？！そんな訳あるはずないわっ！ましても、黒の組織だなんて……」
パソコンの画面には両親については詳しく書かれてない。高校の出身校や趣味、生年月日や血液型しかなかった。
「でも…有り得るかもしれないわね。誰にも言えないことで…仲間や友達にも言えない…それほどの事情がある。それなら…黒の組織に関連していても不思議じゃないわね」
仮説だけでも伝えようとジョディは赤井秀一にメールを送った。そして、情報を集める為調べに全うする。