漆黒の境界線act.Ⅲ (ページ17)

今日:18 hit、昨日:4 hit、合計:10,875 hit

Episode16-4 ページ17

同時刻。
(どうする…これから！)
江戸川コナンは館内を巡っていた。ほぼ壊滅状態なのだが、大丈夫なところを通っていた。
「ここにも…爆弾だと？！」
机の真下に張られてある爆弾を発見した。遠隔操作での爆弾で、このフロアの一つが爆発すると連鎖して他の爆弾も爆発するという。

カチッ

ボタンを押したジンは怪しげな笑みを浮かべた。それによって江戸川コナンがいる爆弾が連鎖して爆発し始めた。
(嘘だろ……？！)
遠くから見ていた阿笠博士は驚いた。歩美、光彦、元太も驚きのあまり声が出なかった。
(工藤君……哀ちゃん。どうか無事でいてくれ)

「ぐはぁあっ！」

水に飲まれ、宮野志保、赤井秀一、安室透も流される羽目となってしまった。近くに遊園地があり、そこにも被害が及ぶ。
大量の水は海に流され、魚たちも海へ。

そして、水が無くなった水族園は建物としか見られなかった。

「赤井さん……！」
江戸川コナンは水に流された後、赤井秀一と会う。宮野志保は毛利蘭とはぐれてしまった。
(うぅ……)
起き上がると、安室透の姿があった。
「…大丈夫ですか？」
手を差しのべて宮野志保を起き上がせる。ゆっくりと立ち上がって江戸川コナン、赤井秀一と合流することにした。
「それより…蘭姉さんが！」

宮野志保は振り返って毛利蘭を探したかった。その頃の毛利蘭は壁に寄り掛かっていた。

「助けて…新…一……」

毛利蘭が言った言葉はこれで終わった。目を閉じてしまい、意識が途絶えてしまった。