漆黒の境界線 act.Ⅱ (ページ10)

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Episode9-2 ページ10

目をこすり、前方を見てみると…

(……？！)

前方には死神と虚がいた。初めて見る光景に驚いた江戸川コナンと灰原哀は自分の目を疑った。
「本当だわ……」

「ったく、ルキアの奴…空座町の虚退治もあるってのに…米花町もやらないといけないのか？」
黒崎一護は朽木ルキアに言われて米花町にやって来たのだった。空座町もあるのだが…
(虚の気配は感じなくなったみてぇだし…戻るとするか)
黒崎一護は瞬歩でその場を去った。

「こっちも任務完了よ」
ベルモットは橋の所にバイクを止めて、何やら連絡をしていた。任務が完了したと報告の最中だった。
『…ご苦労だったな、戻れ』
「了解」
そこで連絡は途切れた。バイクに乗って走り出した。

(………？？)

黒崎一護は瞬歩で橋の上空へいた。不思議に思っていたが、あまり気にしなかった。
「…一護！」
瞬歩で朽木ルキアがやって来た。調査の結果は悪く、何も情報は得られなかった。
「取り合えず、恋次たちと合流するぞ」
「…あぁ」

合流する途中、朽木ルキアは足を止めた。何事かと思った黒崎一護は声を掛けてみる。
「もし……、いや何でもない」
何か言おうとしたが朽木ルキアは止めた。「何でだよ？！」と黒崎一護の声が入るが、無視して合流することに集中した。
(何なんだよ……全く)

「調子はどうかしら？」
任務完了後のベルモットは藤宮琉奈の所へ駆けつけていた。藤宮琉奈も任務を終了したようで、死神化した姿から元の姿に戻っていた。
「この人は…ギムレットと違って組織を裏切ったから何だよね」
ベルモットは腕組みしながら「そうね…」と呟いた。そして、何か来ると察したベルモットは空を見上げる。
刀を振り下ろしてきた死神を交わし、一歩下がった。

「また、こいつらが絡んでるとは……」

日番谷冬獅師は呆れたようにため息をついた。隣には阿散井恋次がいた。