漆黒の境界線 act.Ⅱ (ページ6)

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Episode8-2 ページ6

ガラリ…

ドアから入ってきたのは3名。紹介すると、死神ということが分かった。朽木ルキア、日番谷冬獅師、松本乱菊だったのだ。
「みんな、宜しく頼むぞ」

授業の前にある数分間で3人は何やら会話をしていた。人目につかない場所でしていた。
「藤宮琉奈の監視…といったところか。この高校にはいないようだが……」
朽木ルキアは腕を組んで呟いた。そう、帝丹高校には藤宮琉奈がいないのだ。
「知っている人を探して何とでも情報を集める指令なのだ、サボったら許さないからな」
松本乱菊が「つまらない～…」と文句を言っていた。監視などつまらない仕事に入る。
「仕方ないだろうが、松本！」

「はーい……」

その頃の江戸川コナンは博士の所で調べていた。だが、有力な情報は得られなかった。
「灰原、そっちはどうだ？」
パソコンに向かい合っている灰原に聞くが、「駄目だわ…」と言われてしまう。

ピンポーン…

インターホンが鳴り、博士が変わりに出た。そこには歩美、元太、光彦の姿があった。
「僕たち、藤宮琉奈さんの聞き込みをしてきたんです！」
えっへんと光彦は胸を張った。“藤宮琉奈”という言葉に反応して江戸川コナンがやって来た。
「何か分かったのか…？！」
「この前、僕たちが最後に見た藤宮琉奈の所にこんなものが落ちてあったんです。もしかしたら……」
光彦はメモリーカードを渡した。江戸川コナンは最初に見たメモリーカードと同じで「ありがとな！」とお礼を言った。
「私たちも何か出来ないかな…って思って調査してたんです」
歩美が言うと、元太は頷いた。江戸川コナンはあまり巻き込みたくない為、言わなかったんだが…
「分かった、だが無理するな」

「うん！」

歩美は嬉しそうにしていた。元太、光彦は引き続き調査を行うことにした。もちろん、歩美も。
「灰原、ちょっとパソコン借りてもいいか？」
「いいけど…」
席を空けて、江戸川コナンは椅子に座った。メモリーカードを入れると、ロックが掛かっていた。
ロックは4桁の番号で何も思い付かなかった。
「ちょっと貸して…」
灰原は思い付いた4桁の番号を入れる。すると、またロックが掛かっていた。
「セキュリティはすげぇな…どんだけだよ」
江戸川コナンがぽつりと呟くと、「それだけ重要な情報なのよ」と灰原は言う。
「…出来たわ」
まだ0%で100%になるまで待たないといけなくなった。100%になるまで時間が掛かりそうだ。