漆黒の境界線 act.Ⅱ (ページ1)

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Episode7-1 ページ1

尸・魂界。
米花町で鬼道を使った藤宮琉奈のことで調べていた。名簿で調べてみたところ、書いてあったのだった。
「零番隊だと……？！」
日番谷冬獅師は驚きを隠せなかった。零番隊から存在を忘れていたようだ。
「取り戻すことが総隊長からの命令」
そう言って、朽木白哉は現世に向かった。それに続いて阿散井恋次も現世へ。
「松本……」
日番谷冬獅師は松本乱菊に現世へ行くことを打ち明けた。
「分かりました……」
十の羽織を着て、現世へ向かった……

同時刻。
「それは見える人と見えない人がいるのね…」
ベルモットが言うと、藤宮琉奈は頷いた。今は死神化した姿ではなく、元の姿に戻っている。

ゴォオオオ…

何者かの霊圧を感じた。死神たちが現世に来ているのだった。
行こうとしたが、ベルモットに止められてしまう。
「止めておきなさい」
それでも藤宮琉奈は行こうとした。
「彼らの狙いは私です…！」
何度も説明するが、止められてしまうだけだった。
(はぁ………)
藤宮琉奈は自分の部屋に戻るも、一人だと行く可能性があるとのことで部屋にジンがやって来た。
(何で来るのかな！)
隙をついて出ることにした。隙を見て、藤宮琉奈は窓から出ていった。

米花町・上空。
「貴様、零番隊に戻れ。それは総隊長からの命令だ」
朽木白哉に言われて、藤宮琉奈は断然拒否した。すると、斬魄刀に手を掛けた。
「仕方あるまい……」
(……！！)
私は斬魄刀に手を掛けて構える。

同時刻。
窓から風が入ってくることから出ていったことが分かった。
「……行くぞ。車を出せ」
「了解！」
車が止めてある駐車場へ向かった。後に続いて、ベルモットは後を追った。

キィン！

刀がぶつかり合う音が何度も響いた。互角のパワーでお互い体力が消耗してきていた。
「何故、言うことを聞かない」
朽木白哉は戦いながらも問いただした。
「私はここでやるべきことがある！」
現世でやるべきことがあるとのことを打ち明けた。だが、朽木白哉はそれを拒否する。
「縛道の六十一、六枚光牢」
藤宮琉奈に六枚の板が刺さり、動きを封じた。動きたくても動けなかった。
「阿散井、尸・魂界に連れていけ」
朽木白哉は阿散井恋次に指示した。藤宮琉奈を連れて行こうとした時だった…

ダンッ！

遠くから攻撃で阿散井恋次は驚いた。視線を向けた先には赤井秀一の姿があったのだった。
「外したか……」
銃弾は阿散井恋次の頬にかすった。そこから血が流れていく。
それを見ていたジョディは「秀…！」と呟いた。後からジェイムズが追う。

「ジョディさん、危ない！」