漆黒の境界線 act.Ⅰ (ページ9)

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Episode3-1 ページ9

“ポアロ”という店に女審神者、安室透、江戸川コナンがいた。事件について聞き込みをするつもりなのだが、刀剣男子たちがやって来た所為でそれは台無しとなる。
「主、大丈夫かい？！」
見知らぬ人が主といることから何かやらされているのかと思ってしまっていた。
「大丈夫ってなにも…私はいつも通りだよ？」
藤宮琉奈が言うと、刀剣男子たちはホット胸を撫で下ろした。大丈夫だと知った大倶利伽羅は「行くぞ」と言い、先へ行ってしまう。
「ちょっと倶利ちゃん！」
燭台切光忠が止めるも、大倶利伽羅が足を止めず先へ行ってしまう。姿がだんだんと小さくなっていく。
「取り戻すんじゃないの？！」
和泉守兼定に言うが、「無事ということが確認した以上、長居は無用！」と言われてしまう。
「ちょっと話がちがうよ？！」
その会話を聞いている藤宮琉奈は呆れてきていた。江戸川コナンと安室透は引いている。
「えっと…知り合い？」
安室透に言われ、藤宮琉奈は「そうですが…」と言う。声がだんだんと小さくなってしまった。
「この人たち知ってるよ。刀剣乱舞に出てくる刀剣の擬人化だよね、藤宮琉奈さん」
何故、私の名前を知っているのかと思った藤宮琉奈だが質問に頷いた。ちょっと間が空いてしまったが…
「何で…私の名前を？」
知りたくて質問したところ、「刑事さんから聞いたよ」と答える。
(あの二人組の刑事か……！)

「国永、聞いているのか？」
大倶利伽羅は何度も鶴丸国永に聞いているが、聞いてくれず腹が立ってきていた。
「…なんだ？」
腕を組ながら視線を大倶利伽羅に移す。呆れたように大倶利伽羅は注意する。
「そのポーズ止めろ、腹が立つ」
また言い合いが始まろうとしていた時に和泉守兼定が割って入ってくる。

「いい加減止めろ！」

大倶利伽羅と鶴丸国永は大きな声に驚いた。慌てて燭台切光忠が止める。
「ここで騒がない3人とも！」
わたわたしている刀剣男子を呆れたように藤宮琉奈が見ていた。
「ちょっと止めてよ！」
主が入ると、刀剣男子たちがピタリと止めたことに藤宮琉奈は驚いた。
(えっと…何をしたのかな？)
ぐいっ
何故か腕を引っ張られて私は連れていかれることになってしまった。
「おい、待て！」
江戸川コナンは追い掛けようとしたが、安室透に止められた。
「安室透じゃないよな……？」
顔が剥がれて金髪の女性へ変わった。ベルモットだ。
「何故、分かったかしら？」
「安室さんは今日休みだし、いない筈だよ」
それを聞いた時、不適な笑みを浮かべ店を後にした。