漆黒の境界線 act.Ⅰ (ページ2)

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Episode1-1 ページ2

女審神者がいなくなった本丸に男審神者が来た。刀剣男子は元女審神者から話は聞いていだが、それが既に起こっている。
「前の主が良かったな……」
ぽつりと呟く加州清光。近くに男審神者がいるというのに呟いていた。
(………………)
それから気まずい空気が流れる。
スッ…
障子が開く音がして二人は振り返った。
「作ってみたんだよ前の主に教わって“バナナパウンドケーキ”を作ったんだ！」
燭台切光忠は二人に“バナナパウンドケーキ”を渡した。男審神者は嬉しそうに受け取り、加州清光はそれとは逆に躊躇いながらも受け取った。
「おい、ちょっとは思わないのかよ」
聞こえない声で注意するが、あまり表情を変えない。
「どうしたのかい？」
(あぁー！もう！)

「この“メモリーカード”は確認した方がいいよね。でも、パソコンないし」
その頃の女審神者は現世で彷徨いていた。日は暮れて、午前の時とは違い人の気配が感じられない。

(あの人、朝で会った人だ……何処へ？)

灰原は彼女の後ろ姿を見て、思っていた。足が止まっている灰原を男の子が止めた。男の子の名前は江戸川コナン。幾つもの事件を解決しているのだ。
「どうした、灰原」
「ううん。何でもない」と言って帰り道を歩いていく。名探偵事務所という場所へ帰ると、毛利蘭が迎える。ランドセルを降ろして居間に集まるが、毛利小五郎は机に突っ伏して寝ている。
「もう、お父さんったら！」

その日の夜。
女審神者は警視庁へ向かっていた。警備が薄い所を走っては中へ潜入していた。
「ちょっとパソコン借りまーす」
メモリーカードを入れて確認してみる。100%になると、ある情報が流れた。

「これは……！」

パトロールが終わったのか、1階から声が聞こえてくる。パソコンをシャットダウンして、天井に張り付く。
ガチャリ…
ドアが開き、警部がやって来た。何者かの侵入がアナウンスで流れ、部屋にいる警部たちは部屋を後にした。
(やっちゃったよ………)
ガチャリとドアが閉まり、私はジャンプして着地した。
そしてまたメモリーカードを入れて、確認する。全部確認した後、部屋に警部が入ってきた。
(どうしよう……)
少し焦ったが、冷静に考えることを石喜したところ、警部を蹴り飛ばして道を開けた。
「現世では体力面が凄いのね。よく分からないけど、何かありそう！」
本丸とは違った印象の女審神者。それから前方からの警部を蹴り飛ばしては道を作る。

「メモリーカードが！」