隣は、零。【ゼロの執行人】 (ページ8)

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Episode6 ページ8

「よって、工事関係者の指紋及び警察官の指紋をデータベースで照合した結果……」

_____かつて、“警視庁元捜査一課”に在籍していた

毛利小五郎と指紋が一致しました_______

大きな画面に、毛利小五郎が映る。見た途端、目暮警部や佐藤刑事…高木刑事など驚いた顔をした。
「………！？」

＊

毛利探偵事務所には、公安や警視庁の者たちがいる______

____“家宅捜査”だ

その中に、風見がいた。風見刑事の他に佐藤刑事と高木刑事もいる。
「埋立地の国際会議場！？そんなとこ行ったことねーよ！！」

「でも、現場から毛利さんの指紋が出てるんです」

「んなワケねぇーだろ」
爆発現場に行ってないと主張する。怪しいと思っていたのか蘭の表情が険しくなった。
「また、酔っ払って勝手に行り込んだんじゃないのー？」

「だーかーらー！んなトコ行ってねーっつの！何かの間違いだ。調べたって何もでやしねーって！」

「_________...」
押収作業をしている風見が気になったコナンは俯いて、高木刑事のところへ。
｢あの刑事さん、顔怪我してるけど大丈夫？｣
風見が顔に怪我していることを高木刑事に聞いてみる。
｢あぁ、風見さん？爆発があったとき、現場にいたみたいなんだ｣
そう話す高木刑事。コナンは少々、気になっていた…

___パシャリ

さりげなく、コナンは写真を撮る。その間にも、毛利小五郎の事情聴取は続いている。

「___________...」

“新一”に連絡すると同時に、コナンは「僕、ちょっとトイレ！」と言ってその場から離れた。

「…どうした、蘭？」

「…え？オメーの父さんが警察に疑われてる？」
知っているのだが、新一の声のため本当のことは伏せておいた。
『うん、まぁ…何かの間違いだとは思うんだけど』
「…分かった。俺も調べてみる」
そう言って、コナンは電話を切る。もう一つの携帯がないことに気付き…

「………？？」

不審を抱きながら、新一のスマホを取り出して阿笠博士に電話する。

___ちょっと頼みたいことがある

電話を終えると、コナンは毛利探偵事務所へと戻った。
「いつまでやってんだよ、コイツらは…！」
憎らしげに言っていて、高木刑事はなだめる。「いやぁー……」

(俺のスマホ……？)

違和感を覚えながらも、コナンはポケットにしまった。

「あぁ！元太くん、もっとスピードを落として下さいよ」

阿笠邸では、歩美たちがそれぞれコントローラーを持ってドローンを操縦していた。
「でも、スゲーな！こんな遠くに飛ばせるなんてよ」
と言って、元太は立ち上がる。“速度”のコントローラーを持って駆け回っていた。