Episode4 ページ6
____番組の途中ですが、たった今入ったニュースです
映像がスタジオから報道へと切り替わった。インカムを耳につけた男性記者が、原稿を読み上げる。
____お伝えします。来週、東京サミットが行われる国際会議場で、先ほど大規模な爆発がありました
「博士ーッ!!」
阿笠博士を呼びに庭へ向かった。一人残った灰原はテレビに集中する。
「……!!」
爆発した映像が流れ、灰原は“ある人物”に驚く。そこへコナンと阿笠博士がやって来た。
「もしかしたら、テロかもしれない」
「じゃが…サミットは来週じゃろ?事故かもしれんぞ」
______警視庁の発表では、現時点で死傷した警察官の数・及び、事故か事件かについては調査中ということで明らかになっていません
「警察官が死傷……心配じゃな」
「あれ?博士ー!」と光彦は言う。阿笠博士を探しているようだった。
「博士、画面が消えちゃいました!」
「おお、今行くぞい!」
子供たちの元へ戻っていく阿笠博士。俯いている灰原を気に掛けて声を掛けた。
「どうした…?」
映像を思い出しながら灰原は言う。
「…爆発の直後の、防犯カメラの映像……」
「何か映ってたのか?」と問い掛けるコナン。灰原の表情は怯えているようだった。
「一瞬だったし、見間違いかもしれないけれど……」
その映像には______
「あの人が……“ポアロ”で働いてる……確か名前は、安室透だったかしら」
そう、灰原の言うとおり…安室透がテレビに映っていたのだった。
「………!!」
____警視庁
捜査会議が開かれ、モニターに爆発現場が映し出されている。
「鑑識作業の結果、現場から“爆発物”は見つかりませんでした」
鑑識の結果を報告する。その他に、大量のガスが検出されたことも報告された。
「よって、“ガス爆発”と断定していいと思います」
刑事たちが“事故だな”などと言っていて、会議室内がざわめく。
___待て
黒田が言うと、刑事たちは呟くのを止めた。
「そのビルは完成したばかり。“ガス漏れ”は考えにくい…」
高木刑事は「はい」と言って頷く。手にしている資料を眺めながら言う。
「実はこのガス管は最新型で、“ネット上”からガス栓を開け閉めすることも可能です」
「それで、何では“ガス漏れ”が起きるんだ」
目暮警部は大型モニターに映し出された厨房のガス栓を振り返る。
「そのシステムに最初から不具合があった可能性があります」
「点検はしてなかったのか?」と、黒田は問い掛ける。その問いに佐藤刑事が答える。
「今日、予定されていました」
「どういうことかね…?」
281人がお気に入り
「名探偵コナン」関連の作品
Moratorium [降谷零,安室透,赤井秀一,沖矢昴]
【名探偵コナン】仮双子になりまして=紺碧の棺=
『組織に戻ったら死神に懐かれた件について。』 【名探偵コナン】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:零月 | 作成日時:2018年4月16日 19時