隣は、零。【ゼロの執行人】 (ページ5)

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Episode3 ページ5

「機体から送られてくる映像と緯度・経度のデータを頼りに飛ぶんじゃが……

方向、速度、カメラの操作を三つ同時にせにゃならんので難しくてのぉ」

そう言いながら、コントローラの液晶モニターに映る風景とデータを見て、指を動かしていた。
「でも、なんでこんなドローン作ったのよ？」
灰原は問い掛ける。聞かれて、「何でって……」と呟く。

「そりゃ男の“ロマン”じゃよ！これがあれば“エベレスト”に登らんでも、登った気になれるじゃろ？」

エベレストをドローンに吊られながら見下ろす自分の姿を想像し、嫌らしい笑みを浮かべた……

(てか、いろんな法律に触れそうな発明だな……)

その頃、“東京サミット”が行われる“エッジ・オブ・オーシャン”では……

“協力者になってくれ”

降谷零に言われ、私は“エッジ・オブ・オーシャン”にいた。
「大丈夫なのですか？雨宮さん、新人ですよね…」
降谷零と共にいる風見は気に掛けていた。大丈夫なのかと心配していた。

______そんなことは、承知のうえです！危険であっても、“守り貫く”のが“正義”じゃないのですか？！

雨宮Aが言った言葉が思い浮かび上がった。
(_________...)
黙って何かを考えているようだった。不思議に思った風見は声を掛ける。

「…降谷さん？」

「いや、何でもない」
背を向けて降谷零は、別方向へ歩いていった……

(Aは、大丈夫なのだろうか？)

サミット会場の中を歩き回り、私たちは点検を行っていた_____

そんな中、事件は起きる。

ドォォオンッ！！

激しい揺れと衝撃波、それはサミット会場を壊滅とはいかないが……

かなり破壊され_______

「「________！！」」

衝撃波で、爆風が起こる。多くの公安警察たちは避難していく。

_________！！

降谷零は雨宮Aが心配で、歩いてきたところを折り返す。
(待ってくれ……！)
音を立てて、サミット会場は壁などを落としていた。その中を降谷零は走る！

(A……ッ！！)

激しい揺れと衝撃波_________

降谷零は、歯を食い縛りながら雨宮Aの元へと駆け付ける。
「……A！」
雨宮Aの姿を見つけ、手を伸ばした降谷零。
(煙が邪魔するな…！視界が…！！)

「……！！」

爆発して、様々な落ちてくる。その中を降谷零は走った。

_______！！

雨宮Aの手を取り、自分の方へと引き寄せる。
「降谷さん！着上！！」
上から大きな建物の一部が落ちてきていた。それを察知して、雨宮Aは伝える。

「…降り落とされるなよ！」

そう言い、雨宮Aを抱えてサミット会場を駆け抜ける！