隣は、零。【ゼロの執行人】 (ページ38)

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Episode36 ページ38

日下部検事から聞き出したコードを電話を通じて、NAZU地上局に伝えた。パソコンに入力し、アクセスする…
「………！！」

____“ERROR”から“SUCCESS”へと表記が変わった

“はくちょう”は、逆噴射して速度を落とした。そして、カプセルが切り離される______

「何？！ブラックアウト！？」

「はい。わずかな五分ほどの短い時間で____」

風見刑事は降谷零に報告していた。“ブラックアウト”が起きたと話す。
「このままでは……パラシュートが開かない可能性があります！」
イヤホン越しから知らされ、それを、コナンたちに知らせる_____

「「………！？」」

「羽場を…！羽場を早く彼処から避難させてくれ！！」
降谷零を押し退けて、警視庁の屋上へと急いだ。
「日下部主任……！」
コナンは呼び止めようとしたが、日下部検事は行ってしまう。

「羽場！どこだ！！」

屋上についた日下部検事は辺りを見渡す。だが、羽場の姿はなかった。
「…ここにはいないよ」
後ろから声が聞こえ、日下部検事は振り返った。
「何だと…！？」

「…安全な場所に避難させている」

そう聞いて、日下部検事は安心する。ふと、上空を見ると、かなり遠くから光が見えた。
(軌道が変わってない……！？)

「安室さん、軌道が変わってないって言うことは…」

「あぁ、秒速40㎞のカプセルがここに落ちてくる…」
警視庁にカプセルが落ちてくるのだ。何か閃いたのか、コナンは提案する。
「ねぇ、安室さん！大量の爆薬を今すぐ用意できる？」

「カプセルを破壊させる気か…？！」

「いや…太平洋まで起動を変えられるだけの爆薬だよ」
軌道を変えられないかとコナンは考えた。鋭い視点からの策だった。
「…随分と面白いことを考えるんだな」
「他に方法ある…？」
イヤホンマイクに手を当て、降谷零は風見に連絡する。

『風見、至急動いてくれ』

何をするつもりなのかと、風見は疑う。“爆薬”と聞いて何かを爆発させるのだろうか。
「………？？」

______あぁ、公安お得意の違法作業だ

「はい、今までの事件の中で1番大きいものです。データを書き換えれば問題ありません」

それを歩美たちが操作するドローンが持ち上げる！
「……ったく、人使い荒いんだから」
カプセルの落下する場所を突き止めることにイライラしていた。

(光彦君、歩美君、元太君……そして哀君……君たちがこの国を守るんじゃ)

その姿を見て、阿笠博士は心の中で応援する。このメンバーに掛かっていた____

＊

「何！？パラシュートが出ない！？」
「ヒートシールドにロックが掛かっているようです！」