隣は、零。【ゼロの執行人】 (ページ37)

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Episode35 ページ37

「もう、これ以上罪を重ねちゃ駄目だ。変更したコードを教えて！」

「公安検察は正義を守るプロだ、羽場のような正義が失われちゃいけない！」

「…コードを言うんだ！」
「だったら、俺を逮捕すればいい！事情聴取では黙秘する！」
コードを教えるよう迫るが、日下部検事は口を割らない。

「日下部主任、これをみて」

コナンはスマホの画面を日下部検事に見せる。そこに映っていたのは……

_____羽場二三一

「何だ、これは！」
スマホを見て、日下部検事は驚く。羽場二三一は生きている。

「警視庁のライブ映像だよ」

見ているのは、ライブ映像だとコナンは話した。
「羽場さんは死んだことにして、本当は生きていたんだ」
どういうことなのかと、日下部検事は驚くばかりだった。

「拘置所で彼を取り調べた公安警察は、彼をジサツしたことにしてこれまでの人生を放棄させたんだ。

公安検事が“協力者”を使っていたという事実を隠蔽するために。

そして、公安検事が二度と“協力者”などを作らぬようそのことは貴方にも伏せられた」

未だに信じられず、日下部検事は愕然としていた。
「自らした違法作業は、自らカタをつける。貴方にはその力がない…公安警察がそう判断したんだ」

「羽場さんは自分こそが裁判官になるべきだと思い込むほど、強い正義感を持ってたんだよね…？

だからこそ、司法修習生を罷免され、行く宛のない彼を“協力者”にした」

_____日下部さんが私を人生のドン底から掬い上げてくれた。経った2年間の関係でしたが、

日下部さんはお前のお陰で公安検事として戦えると言ってくれた。

だから、私は今も、こうして戦えるんです_____

____日下部さん、変更したコードを教えてください

羽場二三一からその言葉が出て来て、日下部検事は驚いた。
「………！！」

「早く！コードを！」
「彼処に“はくちょう”が落ちてきたら羽場も無傷ではいられない！！」

警視庁を差して、降谷零は日下部検事に叫ぶ。
「汚いぞ！それがお前らのやり方か！！」
キッと睨み付け、日下部検事は怒りをあらわにした。コードを聞き出すために羽場を連れ出したのかと……

『降谷さん…！もう、時間が______』
インカムから風見の声が聞こえ、降谷零は舌打ちした。
「コードを言うんだ！」
「日下部主任！早く！」
コナンも降谷零に続いて、コードを追求する。

日下部さん。それが私が信じた貴方の正義ですか_______？

羽場が冷静に問いかけると、日下部検事は涙をためてこう言った。
「NAZUに不正アクセスして変更したコードは_____」