Episode34 ページ36
「あれは、“88231”と打ち込んだ音だった。珍しくて気になったけど、消してなかったのは忘れない為?」
羽場二三一を__________
日下部検事は「違う!」と言い、降谷零を差した。
「コイツらへの復讐心を肝に命じる為だ!」
敵意を向けられるが、降谷零は構わず淡々と答えた。
「公安警察の“協力者”はゼロに報告され、番号で管理される。
だが、公安刑事同士は互いの“協力者”を知らない。
まして“協力者”を抱えている公安検事がいたなんて、去年まで知らなかった」
「だから、あの時!私の協力者を簡単に切り捨てたのか!!」
“去年”と聞いて、過去のことが思い浮かんだ。怒りを降谷零にぶつける。
「裏があったんだね……去年、羽場さんが起こしたあの窃盗事件は……」
ハッとして、日下部検事は視線を下へ向けた。
「私が羽場に頼んだんだ。“NAZU不正アクセス事件”の捜査の為に_______」
過去の記憶が、思い浮かび上がる_________
「何故、私の“協力者”だと取り調べで言わなかった?」
羽場は顔を上げ、日下部検事を見る。首を小さく振って言う。
「私のミスで、貴方から公安検事の身分を奪うわけにはいかない」
そう聞いて、思わず身が乗り出した。
「私のことより、今は自分のことを_______」
「正義の身分を奪われる辛さを、私は誰よりも知っている」
そう言って、羽場二三一は俯く。防護板を叩き、「自分の人生を考えてくれ!」と言い放つ。
_____自分の人生より、多くの日本人の人生がずっと大切だ
後日。
日下部検事は警視庁へと向かっていた。直談判をするためだ。
____羽場がジサツしたわ
岩井検事からだった。羽場二三一がジサツとしたと話す。
____は?
理由は分からないけど、拘置所で公安警察が異例の取り調べをした後すぐにね_______
聞いた直後、持っていたスマホが滑り落ちた。
_________ッ!!
「羽場をジサツに追いやったのは……いや、殺したのは公安警察だ!!」
日下部検事の恨みは強いものだった。声を荒げている。
「それで、警視庁に探査機を落とす作戦を……?」
降谷零が言うと、日下部検事は「あぁ…」と言った。
「“はくちょう”の帰る日が羽場の命日だと知ったときから……」
では、“IOTテロは?”と疑問が出てきて、コナンは聞く。
「計画にはなかったが、“検事”として無実の人間を起訴させるワケにはいかなかったんだ!」
「毛利小五郎が犯人じゃないと証明するために、IOTテロを!?」
「だが、とっさのことで被害の規模は予想を越えていた…」
予想もつかない被害の規模。誰もが予想出来ないものだった。
281人がお気に入り
「名探偵コナン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:零月 | 作成日時:2018年4月16日 19時