Episode24 ページ26
「何で、公安がその捜査をしてるって知ってるの?」
「えっ?」と言った直後、持っていた手からテレビが落ちた。それに驚いて猫が逃げ出した。
「それはね、ボウヤ。その手の捜査をするのは、公安が多いからよ。公安警察はね、たくさんの“協力者”を持っているの」
「“協力者”って、公安刑事の捜査に協力する民間人のこと?」
妃英理が尋ねると、橘鏡子は「そうです」と頷いた。
(じゃあ、雨宮さんも……協力者?安室さんの……)
「特に、通信傍受法で捜査対象になるサーバーの関係者には、公安警察の協力者が多いんです。
その手の協力者に当たれば、毛利さんがアクセスした証拠も取れるはず」
「あ、もちろん。そんな証拠があればの話ですよ」と言って、橘境子は補足した。
「橘先生、それもう…いいわ」
「そうですか…?」
まだ、違和感が解けなくコナンは考えを巡らせていた。
「____________...」
風見刑事は傘を差して、片手にスマホを持っていた。そのスマホはニュース番組を映している。
未だ混乱が続いている一連の事件に関して、警視庁は________
「まさか、IOTテロとはな」
声が聞こえ、風見刑事はチラリと見る。いつの間にか安室透がいた。
「流石ですね。そんな手口を特定するなんて」
「特定したのは僕じゃないが、おかげで自見化には成功した」
そう言って、安室透は歩き出した。
「よって、我々がした違法作業にカタをつけたい協力者の開放だ」
「………!?」
“協力者”という言葉に驚いた。橘境子なのか、雨宮Aなのかと。
「その前に、現段階でゼロがつかんでいる情報を教えて下さい」
________!!
情報を聞いて、風見刑事は驚いた。
「この情報をサイバー犯罪対策課に流し、捜査会議で刑事部に報告させる」
「刑事部に花を持たせるんですか?我々、公安部から報告すべきです」
フッと微笑み、降谷零は「ご褒美だよ」と言った。言った直後、ふと雨宮Aが思い浮かんだ。
「____________...」
「…降谷さん?」
声を掛けられ、降谷零は我に返った。
「爆破テロが事件化できたのは刑事部のおかげだ。それに、この情報がゼロからだってことは“裏の理事官”に伝わっている」
降谷さんが、怖いです_________
そう呟く風見刑事。聞いていて、降谷零はある人物を思い浮かべる。
「風見。僕には、怖い男が二人いる。その内の一人は…まだ“子ども”だがな」
降谷零にも怖い人がいるようで、二人いると話した。
「同じ子どもを思い浮かべましたよ……」
振り返ってみると、降谷零がいなく辺りを見渡す。
「_________ッ!?」
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作者名:零月 | 作成日時:2018年4月16日 19時