Episode19 ページ21
1階のホールへ出たコナンは、辺りを見渡した。すると盗聴器からある音楽が聞こえた。
(これは……鏡子先生の着メロ!?)
風見刑事につけた盗聴器から、聞こえたのだ。驚いて眼鏡を外してみる。
(何で、風見刑事の盗聴器から鏡子先生の声が……たまたま風見刑事の近くにいるのか?)
たまたまじゃない________
____警視庁
刑事部と、公安部。合同会議が大会議室で行われていた。
「我々、公安部の捜査の結果…爆破現場への不正アクセスに“Nor”が使われていたことが分かりました」
新たな情報が入る。“Nor”とは何か、風見刑事は説明する。
「IPアドレスを暗号化し、複数のパソコンを経由することで辿れなくするブラウザソフトです」
「…Norの匿名性は解除できないのか」
その問いに、「原則的に出来ません」と風見刑事は即答。
「すみません、収集がかかりました。一字、退席します」
会議中の中、風見刑事は大会議室を後にした。
(雨宮さんは……大丈夫なのだろうか?)
「___________...」
警視庁の近くにある公園に、コナンはいた。柱に寄り掛かって、盗聴器で捜査会議を聞いていた。
「捜査会議の盗聴かい…?」
聞き覚えのある声に、コナンは振り返った。安室透がやって来ていた_____
(何でここに…!?)
「毛利小五郎のことになると君は一生懸命だね…それとも……」
安室透はそこで区切る。コナンを見下して、言う。
「……蘭姉ちゃんの為かな?」
風見が隠れていることに気付いた安室透は横目で茂みを見ていた。
「構わない、出てこい」
すると、風見が姿を現した。冷徹の目を向けて風見の腕を掴みあげる。
「……!?」
風見は驚いた顔で、降谷を見る。スーツの中からコナンがつけた“盗聴器”が出てきた_____
「……よくこれで、公安が務まるな」
冷たい目で、風見を見下す。“盗聴器”を潰すと風見の腕を離した。
「__________....」
降谷零はその場を去っていく。慌ててコナンはスケボーを持ち、問い掛ける。
「…安室さん、待って!」
「君が仕掛けたのか…?いや、こんな子供に……」
風見は頭をかきながら、呟くとコナンの足が止まった。子供がすることだとは思わなかった風見だった。
「安室さんは、全国の公安警察を操る警察庁の______」
コナンの口から難しい単語が出てきて、風見刑事は驚く。
_____ゼロ
「そんな安室さんに接触できるのは、公安警察の中でも、限られた人物だけ…それが風見刑事だったんだね……」
その時、風が吹いた。風が吹くことで、木の葉っぱが飛ぶ。
「君は一体……何者だ?」
「江戸川コナン、“探偵”さ」
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作者名:零月 | 作成日時:2018年4月16日 19時