隣は、零。【ゼロの執行人】 (ページ18)

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Episode16 ページ18

鋭い視線を感じながらも、ぐいっと腕を引っ張って引き寄せた。
「………！？」
先程の“安室透”ではなく、“降谷零”の表情と変わっていた。
「…あまり、無茶するなよ」
と、雨宮Aに忠告した。ふと、風が吹き私は前方を見る。

そこに、風見の姿があった________

(降谷さん、私の前で……)
二人でいる姿を見て、風見は心の中で思っていた。ため息をつきながら風見がこちらへ歩いてきた。

「「_________....」」

すれ違う際、あることを報告する。それを不思議に思ったコナン。

(何だ？安室さんに何を話した！？)

こちらへやって来た風見にコナンは「パソコン、返してーっ！」と言って飛び付いた。
「僕の好きなゲームも入っているんだからー！！」

「だ、駄目だ…！」

風見の腕を引っ張りながらも、コナンは“盗聴器”を服の中に付ける______
「___________...」

「あ、コナン君。何度も電話したのよ」

言われたコナンは、スマホを見てみる。バッテリーがきれていた。
「あれで充電できる？」
コナンは「うん、ありがと」と行って、充電器にスマホを置く。
(いつもはもっとバッテリーもつのに……)
不審に思いながらも、コナンは毛利蘭に聞く。「何で、電話をくれたの？」

「もうすぐ資料が届くの」

橘鏡子が資料を持ってくると話した。話していると、橘鏡子がやって来た。
「お待たせしました。検察側が申請した証拠です」
資料封筒を持ち、テーブルがある方へ身体を向けた。

『ということは、おじさんの起訴が決まったの？』
『検察から間もなく起訴するって連絡があったわ』

安室透がそれを聞いていた。手にしているスマホにコナンが映っている。

「供述調書、現場鑑定書、それと…現場鑑識写真ですね」

テーブルには様々な資料が並べてある。コナンは身を乗り出して見る。
(何か手掛かりをみつけねぇと……クソ！何かないか……！？)
ある写真に目が移った。何処かで見たような気がした______

「…どうしたの？」

毛利蘭に聞かれて、「えっ？」と顔をあげた。
「いや……どこかで見た気がして……」

「これ見ると、爆破の手口がよく分かるわね……」
「警察の捜査資料って、犯罪の手引き書みたいなもんですよね…」
“手引き書”という言葉に、コナンはハッとした。何か引っ掛かったのだ。
(手引き書…………)

その日の、夕方________

「何故、私に黙って起訴するなんて連絡を弁護側にしたんですか！」

何度も言わせないで。これは、公安警察の判断よ」
言ってくる日下部検事に呆れて、ため息をついた。コーヒーを片手にソファに腰をかけた。