隣は、零。【ゼロの執行人】 (ページ42)

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Episode40 ページ42

(ち、近い……！！)
至近距離で、頬が赤くなる。エンジンを入れ、降谷零は車を発進させた。
「…この先、渋滞だよ！」
コナンに言われるが、構わずに先行車両を追い抜く。
「避難誘導がうまくいってないのか？！」
少し先で、トラックが並んで走っていた。ドリフトを繰り返しながら追い抜いていく。
「__________...」
チラリとカーナビを見る。この先は、高速道路はモノレール。
「A、スピードを上げる！しっかり掴まってろ！」
スピードが上がっていき…最大の180km/hとなる。
「はい……！」

「________！！」

返事を聞くと、ニヤリと微笑む。猛スピードで直線道路を駆け抜け、急バンドルを切った。
「………！！」
車を斜めに立たせ、狭い隙間を走らせる。そして、ある車に乗り…

________！！

走っているモノレールの上へ移動。不安定で、左右に揺れる。その上を走り終わると、反対方向の走行路に飛び降りた。

「…コナン君！」

凄すぎるスピードで、コナンは宙に浮いていた。私は慌ててコナンを助手席へ戻す。
(あれが、カジノタワーか……)
様々な建物が立ち並ぶ中、コナンは犯人追跡眼鏡で見ていた。

____降谷さん！

スピーカーから声が聞こえて、コナンは頭を引っ込めた。

『カプセルのパラシュートが外れて加速しています！』

「……！！」
加速していると聞いて、コナンは驚いた。これは、時間の問題だ。
「…それで？」

『NAZUから予測落下地点が出ました！』

そう話し、風見刑事は落下地点の場所を言う。

『後、5分でカジノタワーに落下します！』

カジノタワーには毛利蘭たちがいる。まさか…とコナンは耳を疑った。
『データを転送します！』
そこで電話が切れた。必死で考えを巡らせるコナン。
「クソッ！どうする！どうする！？」
ふと、前から光るものが見えた。窓から顔を出して見てみる。その光は、ゆりかもめのヘッドライトだった。
「…安室さん！どうするの！？」
このままでは、正面衝突する。運転席を見ると、コナンと雨宮Aは驚く。
「しっかり掴まっているんだ！」
コナンの襟首を掴み、座席へ引き戻した。

_______！？

バンドルを握って、安室透は覚悟を決めて笑みを浮かべていた。
「「…………！！」」
それを見て、ゾクッとした。モノレールが迫ってきていた______

ぶつかると思った瞬間、思わず目を閉じた。

________！！

ぶつかるのかと思ったが、モノレールの端を走らせていた。

「ここだ…！」

下に橋が見え、安室透はそこへ移動する！