356話 ページ28
貴方「わっ…!」
アーサー「大丈夫か…?」
貴方「あ…はい。ありがとうございます…。」
ガタンと揺れる電車。
隣町まで行くにはコレが早い。
ただ、昼間だからか人が多い。
アーサー「っ…」
アーサーさんは私を庇ってくれてるけど、辛そうだ。
車内から見える景色は、私にとって初めてのもの。
……アーサーさんはどうなんだろう。
電車とかには、乗らないかな…?
アーサー「…おい……?A…?」
貴方「えっ…?あ、はい?……あ。」
アーサー「服…掴みたかったらそのままで良いけど…。」
貴方「え…あ……えっと…」
無意識だった。
最近変だ。
何で……。調子狂うな…。
貴方「す…すみません…!大丈夫ですから…!」
パッと手を離す。
____が。
貴方「あ…アーサーさん……?」
アーサー「やっぱり…お前に触れてると心地いいんだ。」
と、私の手に指を絡めてきた。
貴方「っ!!////」
全く……。ズルいですね…。
フラン「ちょっとー。お兄さんの前でイチャつかないでくれる?」
アーサー「……いたのか。」
フラン「呼んだのお前だろ!?」
貴方「でも助かります…。
私だけじゃとてもじゃないけどモルドバちゃんを見つけるのは……。」
フラン「お兄さん達に任せなさいって!
Aちゃんは女の子なんだから、無理しないの!」
貴方「……いえ。女だからって、逃げてる訳にはいかないんです。」
フラン「に…逃げてるって何もそこまで…」
貴方「私はいつの間にか、皆さんに甘えるのが当たり前になっていました。
このままでは…私の存在価値が無くなってしまいます。」
アーサー「いや…お前は……」
貴方「…私は女だから出来ない何て、言われたく無いんです。」
アーサー「!」
〜アーサーside〜
貴方「…私は女だから出来ない何て、言われたく無いんです。」
Aの青い瞳の後ろから、
元ある黒目が揺れた。
こう見ると、やっぱり日本人なんだよな……。
支えてやるさ。
俺に、今出来る事は____。
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作者名:暁兔 x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月18日 22時