３４３話 ページ15
貴方「とりあえず……体温だけでも…」
私は近くの体温計を取り、ベッドに近づいた。
貴方「…」
先輩の額に手を当てる。
貴方「……熱い…。辛いですよね…」
ﾋｭｰﾋｭｰと苦しそうに息をしている先輩。
私は無意識に、先輩の手を握っていた。
貴方「…ぇ…？」
握っていた手に、力が入った。
それは、私じゃなくて＿＿＿＿＿。
貴方「アルフレッド先輩…？」
アル「ぅ………ん………A……？」
貴方「先輩…!あ…、熱計りますね…？」
アル「嫌…だ。冷たいもん………」
貴方「そんな事言わないで下さいよ…」
アル「Aが計ってよ……」
貴方「わ…私は計れませんよ…!?」
アル「ほら…こうして………」
貴方「あっ…アルフレッド…先輩…！？」
私の手を引いたアルフレッド先輩。
私は、先輩の上に被さるような形になった。
貴方「や…やめて下さいっ…!!///」
アル「顔…赤いよ……？」
貴方「っ…」
眼鏡をかけていないせいか、別人に見える。
青い瞳が私をジッと見つめる。
すると、後頭部に先輩の手が。
貴方「先輩っ…!!//////」
アル「ほら…計ってよ……」
貴方「やぁっ…………んっ…/////」
私の唇は、先輩の唇で塞がれた。
貴方「ﾊｧｯ…ﾊｧ………」
暗い部屋に銀色の糸が一筋、怪しく光る。
アル「もう一回……」
貴方「んんっ………/////」
舌を絡め取られる。
抵抗しようにも、力が入らない。
すると、
グッと体を動かされた。
貴方「っ……!?」
私の背中には、さっきまでアルフレッド先輩が横たわっていたベッドが当たった。
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作者名：暁兔 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年9月18日 22時
