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#story 25 ページ28

そして初稽古の日当日。


「……なんでいるんですか」


電車に乗り、天鵞絨町に着いて劇団寮へ向かおうとすると

目の前に腕を組んで物凄くいい笑顔の至さんがいた。

『こっち』

至さんに腕を引かれ、寮に戻ってくると

そのまま至さんの部屋へ入れられる。

部屋に入る前に、みんなを見かけたけど挨拶する暇もなく

そのまま連れられてしまった……


『…A』

「なんでしょうか」

『話があるんだけど』

「でも稽古が…」

『監督さんに許可取ってきた。はよ』

「あっ…はい」

部屋の中に入ると至さんは"座れ"と目で促す。

あ、これもう逃げられないやつだわ…怖ぇ。

大人しく床に正座して座ると、立ち上がらせられて

ソファーの上にちょこんと座らせられた。

あ。ソファーでよかったんすね。


『……で。なんで俺のこと避けてたの』

至さんは隣に座りながらそう問いかけてくる。

「いや、なんでもないんですほんと」

『なんでも無かったらあそこまで避けないよね?
正直に言ってくれない?』

「…言えないです」

言えるわけがない。至さんのことをどう思ってるかなんか。

「あの、至さん」

『なに?』

「…なんで俺に、いつも好きだとか言ってくるんですか?」

『Aの事が好きだからだよ』

「なんで…」

『一目惚れしたんだって。まぁ今では、それだけじゃなくて
Aのどんな所も好きだな、守りたいなって思うけど』

至さんは、すごく優しくて愛しいものを見るような目つきで

俺のことを見つめてきた。…ダメだ。ドキドキする。

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立夏(プロフ) - あいちゃんさん» ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです(*´ω`*)亀更新ですがこれからも宜しくお願いします♪ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 4d6843689d (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - 頑張ってくださいいつも楽しみにさせていただいてます(`・ω・´)キリッ (2018年4月16日 6時) (レス) id: 9afa5d89f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:立夏 | 作成日時:2017年10月3日 14時

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