検索窓
今日:10 hit、昨日:9 hit、合計:141,058 hit

#story 20 ページ23

好きだと自覚し始めてからは、至さんの顔を見れなくて。


『ねぇ、A「咲也、一緒に学校行こう」

『いいですよ!万里くんと真澄くんも呼びましょうか』

極力至さんを見ないように。気にしないように。


学校に着いて、自分の席に座りふぅっと一息ついたのも束の間。

ケータイに至さんからの連絡が来る。


"俺、なにかした?"


トークを表示していないけど、その文が目に入ってきて

すぐに電源を落とした。

なにかしたって…何もしてないから苦しいんじゃないか。

俺が全部悪いのに、これじゃただの八つ当たりだ。

溜息をついて机に突っ伏していると前の席に誰かが座る。

『なぁA』

「なに…」

顔を上げなくてもわかった。万里の声だ。

突っ伏したまま、顔を横に向けながらそう聞くと

肩を押し体を起き上がらせられる。

仕方なく万里の顔を見ると、それは真剣な眼差しで。

「どしたの」

『…至さんとなんかあった?』

「その事か」

『その事か、じゃねーんだよ。いつもいつも俺に愚痴ってきて
いい加減仲直りしてほしいんだけど』

「迷惑かけたことは謝るけど、喧嘩してないしそもそも
俺が勝手に避けてるだけっていうか」


嫉妬して醜い感情に押し潰されてる自分が嫌だっていうか。

……あんなに綺麗な人を自分のせいで汚すのは悪い。

「まぁとりあえず、無視しとけば俺の事飽きると思うよ」

『…お前本当にそれでいいの?』

「うん、いいんだよ」

俺なんかよりももっといい人がいるはずだし

その人に会えばすぐ俺のことなんか忘れる。

美人なお姉さんが至さんにはお似合いだ。

#story 21→←*Happy Valentine/番外編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (139 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
370人がお気に入り
設定タグ:A3! , 男主 , 茅ヶ崎至
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

立夏(プロフ) - あいちゃんさん» ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです(*´ω`*)亀更新ですがこれからも宜しくお願いします♪ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 4d6843689d (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - 頑張ってくださいいつも楽しみにさせていただいてます(`・ω・´)キリッ (2018年4月16日 6時) (レス) id: 9afa5d89f1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:立夏 | 作成日時:2017年10月3日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。