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*Happy Valentine/番外編 ページ22

『ねぇA。今日が何の日か知ってる?』


夜21時の談話室にて。

ソファーに座り、紬さんからおすすめされた本を読んでいると

隣に座ってきて抱きつきながら至さんがそう聞いてきた。

「さぁ?なんですか?」

『え、マジか。2月14日なんだけど。ねぇ2月14日』

「しつこいです」

そう言ってぎゅうぎゅうと抱きしめる力に手を加え

揺らしてくる至さんの体を押しのけた。



……本当にわかってなかったわけじゃない。

なんか真澄と万里いっぱいチョコ貰ってきてたし。

至さんもげっそりしながら、大量にチョコやらクッキーやら

入った紙袋ぶら下げて帰ってきてたしね。

本当はチョコ作ってたんだけど、これだけ貰ってたら

俺からのはいらないんじゃないかって思う。ただの同居人だし。


「まわりくどい言い方してても分かりませんよ」

…少しは素直に"欲しい"って本人の口から言ってもらわないと

いくら好かれてたとしても自信が出ない。

まぁ俺も至さんの顔が見れなくて、小説を読んでるフリして

本を持っていただけな時点で一緒か。…二人してダメだな。


『A、チョコください』

「……ん」

そう言って立ち上がり、冷蔵庫に向かうとラッピングした

チョコを至さんに渡す。

『…!作っててくれたの?』

「別に…一緒に住んでるからついでですし」

『それでも嬉しいよ、ありがとう。Aから貰えたのが
俺一番嬉しい』

「それ他の人に失礼じゃありません?」

『本当のことだから仕方ない』

幸せそうに俺の作ったチョコを食べてくれる至さんを見て

思わず頬が緩んだ。






『ホワイトデーさ、お礼したいしデートしよう』

「まぁ…いいですよ」

『珍しい。いつもは嫌だって突き放すのに』

「うるさいです。…特別な日なんで仕方なく」

『Aがデレた…』

「黙れください。奢ってもらいますから」

『ははっ、うん。いいよ』

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立夏(プロフ) - あいちゃんさん» ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです(*´ω`*)亀更新ですがこれからも宜しくお願いします♪ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 4d6843689d (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - 頑張ってくださいいつも楽しみにさせていただいてます(`・ω・´)キリッ (2018年4月16日 6時) (レス) id: 9afa5d89f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:立夏 | 作成日時:2017年10月3日 14時

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