【A3!】どういう事なのか教えろください【男主】

#story 10 ページ12

寮に帰ってくるなり、ずっと至さんに引っ付かれたまま

行動することになり今とても困ってます。

「あの…至さん。動きにくいんですけど」

『なんで俺とデートしてくれないのに紬ならいいの』

「今までの行いを振り返ってください」

『別に俺悪いことひとつもしてない』

「なんでそんな風に思えるんですか…」

『Aの事が好きでやってるだけだし』

「意味わかんないですもう…とりあえず離してくれませんか」

『無理』

「離してください…」

はぁーっと大きなため息をつく。

動きにくいと言ってるのに離してくれない至さんにも

こんな事をされて満更でもない自分にも呆れてる。

本当にどうしちゃったんだよ俺…ついに頭イカれたか？

「部屋戻りたいんですけど」

『俺も戻る』

「……そうですか」

なんかもう面倒くさくなって、このまま部屋に戻った。


ソファーに座れば至さんもそのまま隣に座って

ぎゅっと抱き着いてくる。

『もうAと結婚したい』

「何言ってるんですか」

まさかのプロポーズをされるが、いつもの事なので

全く動じずに答えると抱きしめてきている腕に

力が込められたような感じがした。

疑問に思っていると、扉をノックする音が聞こえ

至さんの体を離し返事をする。

『Aくんと至さん、ご飯ができたので呼びに来ました！』

「ありがとう咲也。今行くね」

『はい！』

ニコッと眩しい笑顔を見せて、咲也は談話室に行ったようだ。

本当に可愛いな…癒される。

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