検索窓
今日:19 hit、昨日:1 hit、合計:7,351 hit

7.記憶 5 ページ33





『っ歌詞太郎!!!』


「へっ!?」


お礼を伝えたくて、

今日もいるかな なんて呑気に行った公園で

倒れていた女の子。

俺はその子をおぶって、走って家へ帰った。


「どうしてこんなに…」


昨日は座っていてわからなかったが、

女の子はかなり痩せていて、

体にいくつも痣があった。







歌詞太郎の知り合いだという医者の元で

点滴をしながら眠る女の子。

二日が経ち、ようやく


「…っ」


女の子は起きた。


「…?」


『公園で倒れてた。

から連れて帰った。』


伊東「よくわかったね彼方くん…」


_______
____



伊東「君はどうして倒れてたの?」


「……死のうと思った」


『!』


初めて目があった。

その目に光はなかった。


「…必死に逃げて、優しい人に拾われて、また逃げて。

罰が下ったんだ


家族が殺されて、もう私の居場所はない

だから、存在する理由もないから、

死のうと思った」


逃げる


その言葉が彼女からも出た


「…でも、助けられちゃった」


伊東「……一つだけ、願うなら

君は今何が欲しい?」


歌詞太郎の口からそんな言葉が出た


「私は、


私は、…存在してもいい理由が、ほしい、…

誰かをまもれる、力が、欲しい……!


貴方は強いんでしょう

どうか、お願い」


強さを教えてくれると、そういえば俺が言った


伊東「…いい瞳だね」


そう言って歌詞太郎は

女の子を抱きしめた


花火と花火で火を分け合うみたいに

女の子にどんどん光が戻っていって、


糸が切れたように泣き出した。











外は土砂降りの雨だった。

7.記憶 6→←7.記憶 4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , マフィア , GAIRU
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

GAIRU(プロフ) - makiさん» 一年越しのコメント返信になってしまいました…ご指摘、感想ありがとうございます…!とっても嬉しいです(泣) (2020年4月19日 14時) (レス) id: 11eff8c56b (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - 突然の指摘と突然のコメント失礼致しました! (2019年4月1日 21時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - 初コメ失礼致します!あの、Luzじゃなくて、luzだと思います…小説用で変えていらしたら申し訳ありません…少し気になりましたので、、この小説個人的にすごく好きです!(( これからも頑張ってください!応援してます! (2019年4月1日 21時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:GAIRU | 作成日時:2017年11月27日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。