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一期一振、主命に背いたってよ ページ5

「で、“個性”とは?」

『私のいた世界では殆どの人が持ってる超能力みたいなもの。私は複合型で雷と水。』

「え、そんな世界あるの!?」

『逆に無い事に私は驚いた。』


不思議そうに首を傾げる真冬さんと感心してる彼方さん。
仕事もあるので雑談もそこそこに、2人の本丸案内を一期に任せ自室に戻る。ここ広いから私も覚えるまで大変だった思い出がある。




「主ー!本当にあの二人が隣の部屋を使うの!?」

『そうだけど、どうした清光。安定の襟巻引っ張って来たらダメだよ、安定苦しそう。』


廊下で私を呼び止める声が聞こえた。
安定の襟巻をギリギリと掴んだまま引きずって来た清光は良いの、そんな事!と本当に相棒かと疑いたくなるような言葉を発した。そんな事て。


「主警戒心無さすぎ⋯」

「き゛よ゛み゛つ゛く゛る゛し゛い゛」

『ほら離してあげな!⋯清光は心配し過ぎなんだよ。』


かたく握りしめた清光の手に自分の手を重ね力を抜けさせ、今度はゴホゴホと咳き込む安定の背を撫でる。


『私は大丈夫だから、ね?』

「⋯⋯うん。」


念を押せば小さく頷いた彼の頭をポンポンと撫で、安定と自室へ向かった。




「そういえば書類の追加があったみたいだよ。」

『えっホント?』


ほんと〜と朗らかに答える安定の返答に、私は肩を落としたのだった。






「主殿!!」


スパン!と勢いよく開けられた自室の障子がミシリと音を立てた。後でへし部に直してもらおう⋯。


『一期⋯戸は静かにね。』

「お気をつけ下され!!」

『私何かやらかした!?』

「客人が主殿を可愛いと申しておりました!お気をつけ下され!」


それは多分お世辞で言ってくれたのだろうが、果たして一期がこんなにも取り乱しているのは一体何故なのだろうか。


「あ!いましたよそらるさん!」

「着いて良かった⋯」


安堵したように部屋を覗く真冬さんと彼方さん。もしかして⋯


『一期、2人を置いて来たの⋯?』

「そ、それは⋯」

『置 い て 来 た の ?』


はい、と小さく返事をする一期。


『ふーん?主命に背いたわけだ。2人を頼むねって言ったのに?一期一振?』


フルネームで呼ぶのは怒った時の私の癖だという事を覚えているらしい一期は顔を青くさせた。


「も、申し訳ありません!」

『⋯次は無いよ。』

「はい!」





「主従関係がしっかりしてますね⋯」

「審神者って凄いな⋯」

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作者名:もへ | 作成日時:2019年2月11日 15時

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