【歌い手】審神者様、お客様がおいでです！【刀剣乱舞】 (ページ3)

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拾われたお客様ページ3

「「ただいまー！」」

『おかえり⋯何処で拾ってきたの』

「驚いたか？戦場に人間がいたんだぜ！」

第一部隊(清光、謙信、薬研、乱、光忠、鶴丸)が帰還したので迎えに行くと見知らぬ男の人が二人。まさかこんのすけが言っていたお客様⋯？そう思い肩に乗っていたこんのすけを見ると同じ事を思ったらしい。一言残して姿を消した。

「主さん？どうしたの？」

『ちょっと、ね。清光は報告、他は手入れ部屋に。お客様は着いて来て下さい。』

「あの、ここは⋯？」

『部屋でお話しいたいます。』

『⋯⋯⋯⋯⋯⋯成程。鶴丸が偶然、ねぇ。』

「うん。俺らも最初は新しい時間遡行軍かもとか思ったんだけど、どう見ても一般人だし。」

「審神者様！」

部隊長だった清光の報告を受け、顎に手を当てる。するとこんのすけが戻ってきた。

「この御二方はねじれ空間から来た一般人で間違いありません。時の政府が人間の気配を感知した場所と御二方がいた場所が一致します！」

『分かった。⋯安定、全振りを広間に集めて。その間に清光は手入れ部屋に。札使って良いからね。』

「はーい」

「まだ愛してくれるの？」

『もちろん。ほら行ってきな。⋯⋯⋯⋯申し遅れました。私、この本丸で審神者の職に就いています、Aと申します。審神者の規則によりフルネームで名乗れませんが、自由に呼んでください。』

「ほんまる⋯？さにわ⋯？」

明らかに混乱している二人に(こんのすけが)軽く説明をする。刀剣男士と審神者の役目、ねじれ空間。

掻い摘んで話せば大分落ち着きを取り戻した彼らは頭の中を整理する様に単語を呟いている。すると一人がパッと顔を上げた。

「あ！僕、相川真冬です！」

「⋯一ノ瀬彼方です。」

白髪が相川さん、黒髪が一ノ瀬さん、か。

『相川さんに一ノ瀬さんですね、よろしくお願いします。貴方方はこちらで保護させて頂きますので、これから男士達にそれを伝えに行きます。』

「主〜、集まったよ。」

ひょこりと顔を覗かせた安定に礼を述べる。こんのすけに説明を頼むよ、と言葉をかけ頭を撫でると気持ちよさそうに擦り寄ってきた。

『⋯相川さん、終わったら撫でて良いので、今は行きましょう。』

ビクビクとこんのすけに手を近づける相川さん。ちなみに一ノ瀬さんはその手をガシリと掴んで無理やり触らせようとしている。最初は喋る狐にビックリしていたが管狐だと説明すると納得した様子だった。

いざ、広間へ。