審神者様、お客様がおいでです！ ページ2
『⋯は？こんのすけ、も1回。』
「審神者様、お客様がおいでです！」
どうも、審神者です。早速ですがこんのすけに二回、同じ事を言ってもらうもやはり理解できません。客？
「時の政府から連絡がありまして、例のねじれ空間からやって来た人間を預かってほしい、との事です！」
時間遡行軍が歴史の空間を移動する際に起こるねじれに一般の人間が巻き込まれる現象。時の政府は対応に四苦八苦しているらしい。
ねじれ空間についてはこの間の時の政府との会議で説明された。だが、何故この本丸で？
顔に出ていたのか、こんのすけが意気揚々と説明をし始めた。私の隣で寝ていた近侍の安定に“個性”で静電気程度の電流を流し起こす。
「審神者様は霊力が高く、ブラックではないため、とねじれ空間対策本部から説明されております！」
『ブラック、ね⋯。』
「ブラック本丸って最近増えてきてるんでしょ？うちは違って良かったー」
『安定、お団子はもう終わり。⋯で？そのお客様はどこに？』
持っていたお団子の皿を私に取られ、不貞腐れる安定を尻目にこんのすけは首を傾げた。
「そろそろおいでになる頃だと思いますが⋯？」
────少し前のとある戦場での会話
「オーラオラオラァ！これで最後か⋯。あーあ、ねいる取れちゃった。」
「また大将にしてもらうんだろ？」
「主、こんなに汚れた俺でも可愛がってくれるかな⋯？」
「それは心配ないと思うよ⋯って、鶴さん！何処行くの？」
「こっちに驚きの匂いがするんだ！！」
「驚きの匂いってなに⋯？」
「いってみよう！」
「「人間⋯！？」」
「驚きだぜ！」
「ここ、どこですか⋯？」
「刀持ってるんだけど⋯。」
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作者名：もへ | 作成日時：2019年2月11日 15時
