検索窓
今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:84,805 hit

21 ページ21

「コラソーン!!」
「ぐおっ!??」

宿に帰るなりAはコラソンのお腹に飛びついた。
もはやタックルする勢いだ。

「今日すごく嫌なことがあったの…!! もう外に行くとロクなことがない!! わたし、こんなに人を殺したいのを我慢したのは初めてよ…!!」
「なにげに物騒なこと言ってるな、A…」

Aは外出先でのことをコラソンに話した。

「赤髪のところの副船長がそんなことを…?…そりゃあ、おかしいな」
「どういうこと?」

コラソンは顎に手を当てて何やら考え込んでいる。

「赤髪は確かに有名だが、悪い噂を聞くような海賊じゃねェ。そこの副船長がお前をからかったりしてくるとすりゃ、それは牽制かそれとも…」
「それとも?」
「…お前が気に入られたか」
「わたしが?」

Aは目をぱちくりさせた。

「…それって、私の喰種の体質をおもしろがってるってこと?」
「そうじゃねェよ。…誤解させたなら悪かった。俺のただの推測だ」
「………」

A自身もつい卑屈になっている自分に気付き、ため息をついた。

「それにしてもあの人、私が人目を避けて行動しているっていうのに、まるで私の居場所がわかるみたいに先回りしてきた」
「そりゃァおそらく、見聞色の覇気が使えるんだろうな」
「なに、それ」
「ん? 知らねェか。覇気っていうのはなァ…」

それからコラソンは3つの覇気について説明してくれた。

「見聞色の覇気は、基本的には人間の気配を察知できる能力だが…これはお前には必要ないだろうな。だが極めれば敵の攻撃すらも予測することができる優れものだ」
「すごい! それ極めたい!」
「まァ待て。次に武装色の覇気だ。これは体を鎧のように硬化する能力で、これもすでに強靭な体を持っているお前には必要ないだろうが…極めればロギア系の能力者にも効く攻撃ができるようになる」
「ならそれも極めたい!」
「最後に、覇王色の覇気だ。気の弱いものなら威圧だけで気絶させることができるが…これは選ばれた者にしか使えないと聞く。少なくともドフィは使えた。…あとは、赤髪も使えるという噂だ」
「そうなんだ。私にも使えるかな」
「覇王色の覇気は、数百万人に一人しか使えないと聞く。きっとカジノで負けなしみたいな奴のことだな」
「カジノ?」
「…ようは、使える可能性はごく低いってことだ」

Aは納得したようなしていないような顔で頷いた。

22 はじまり→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
設定タグ:ONEPIECE , 夢小説 , 東京喰種
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ライカ(プロフ) - コメントのレス、ありがとうございます! (2016年11月19日 20時) (レス) id: 5fc3e44d27 (このIDを非表示/違反報告)
夏姫 - もぐもんさん» お気に入りありがとう! (2016年11月13日 19時) (レス) id: c2f2af25dc (このIDを非表示/違反報告)
もぐもん(プロフ) - 夏姫さん» お久しぶりです!温もり1のときはコメントをくださりありがとうございました。さてさて、ただいま夏姫さまの小説を拝読しましたが、ストーリーが私得で楽しかったです(^^)お気に入りしました!続きも楽しみにしております☆ (2016年11月13日 0時) (レス) id: f2e36a5f33 (このIDを非表示/違反報告)
夏姫 - お久しぶりですもしよければ私と他1名のワンピ長編小説を作成しています良ければ読んで頂き評価お気に入りどちらかして頂ければ幸いです。「希望の歌」という小説ですコメなどもよければw (2016年11月11日 21時) (レス) id: c2f2af25dc (このIDを非表示/違反報告)
もぐもん(プロフ) - ライカさん» ありがとおおおおございます!!!褒められると頑張る気力になります!こんなのでよければ…!!つ(文才) (2016年10月9日 22時) (レス) id: e4fcf96517 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もぐもん | 作成日時:2016年9月23日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。