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てくてく……
ちらっ。
てくてく……
ちらっ。
『あの、さ……』
『っ……はい』
『後ろじゃなくて、並んで歩かない？ちゃんと付いてきてるか、心配になるし』
『ご迷惑じゃ、ないですか？スキャンダルとか……』
『大丈夫。誰もいないし。平気だから、ね？』
僕の後ろを歩いてたAヌナと、並んで歩いて。
街灯に照らされるその顔を盗み見る。
なんだか嬉しそうに見えるのは。
やっぱり、僕の思い違いだよね？
『ねぇ。何で嘘ついたの？』
『え？』
『炭酸。飲めないって嘘でしょ？僕、嘘は嫌いなんだけど』
とたんに、Aヌナの顔が歪んで。
歩いていた足が止まった。
あぁ、違うのに。
なんでこんな言い方しか出来ないの、僕は。
恥ずかしくて、照れくさくて。
素っ気ないような、責めるような、こんな言い方。
『ごめん、責めてる訳じゃなくて。ただ知りたい。どうして？』
なるべく優しく問いかけるように意識して。
Aヌナと向かい合って。
勇気がなくて、ぎゅっと握ることが出来ずに、ヌナの両手の先をちょこんと握る。
『ごめんなさい……私、嘘つきました。炭酸が飲めないって嘘なんです』
『うん』
『あの日、リョウクさんが疲れて見えて。余計なお世話だとわかってたんですけど、栄養ドリンク、差し入れしたくて……でも、後から気づきました。ペンの方から普段も差し入れいっぱい貰ってるはずだし、余計なことしたなって……』
『どうして？嬉しかったよ？素直に言ってくれたら良かったのに……』
『素直になんて、言えないです……仕事中なのに、私情を挟みました。私、スタッフ失格です』
『私情？僕に惚れちゃった、とか？(笑)』
あはっ♪って笑って、冗談にしようと思ったのに。
『好きです。もう、ずっと前から………』
本気の告白を受けて、僕は言葉を失った。
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もぐもぐ(プロフ) - gongさん» あんにょーん！実はかなり前から拗ねるみんくんのお話を書きたくて、我慢できなくなるまで長い間温めてたのf(^^; いいねぇ♪ヴァンパイアみんくんの俺様な感じでも書いてみたい(*^^*) コメありがとう(*´∇｀*) (2014年8月24日 12時) (
レス) id: 9f994856f8 (このIDを非表示/違反報告)
gong(プロフ) - ムフ。ヴァンパイアのソンミンに触発されたか！？ドラキュラ伯爵にお仕置きされたいわねぇ(笑) (2014年8月21日 23時) (レス) id: d05dab4ebc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぐもぐ
| 作成日時：2014年8月21日 10時
