お隣りさんちのヒョクチェくん4

その子は誰？ ページ24

ﾋｮｸﾁｪ『こないだはごめん……』

A『うん、もういいよ。私もごめんね？でも、ちゃんとリョウクと仲直りした？』

ﾋｮｸﾁｪ『うん。あの後リョウクにも謝って、仲直りした！』

A『そっか。良かった……』


宿舎にお呼ばれしてから数日後。

ヒョクからの着信で、電話に出るなり謝られた。
しゅんとした声色で、反省してる様子だし。
私も騙してしまった手前、罪悪感もあって。
あっさり仲直りしたんだけど。


ﾋｮｸﾁｪ『あのさ、お詫びってわけじゃないけど……来週の火曜日、ヒマ？奢るからメシ食いに行かない？』

A『火曜日？ちょっと待って……』

慌てて手帳を開いて、スケジュールを確認。


A『…撮影あるけど、お昼過ぎには終わると思う』

ﾋｮｸﾁｪ『あ、ほんと？俺も収録とレッスンあるけど、夕方には帰れると思う。家まで迎えに行くから、とびっきりの服着て待ってて(笑)』

A『ん、わかった(笑)今度は誰と来るの？』

ﾋｮｸﾁｪ『え。俺だけだけど……誰か誘った方が良かった？』

A『違うけど！いや、違くはないけど……』

ﾋｮｸﾁｪ『なんだよそれ(笑)どっちにしろメンバーまで奢るつもりはないから！みんな俺の奢りだなんて言ったら、ここぞとばかりに食べつくすだろうし(笑)』

A『ふふっ(笑)ヒョクはケチで有名なんでしょ？リョウクに100ウォンすら奢らないとか言われてたよね？』

ﾋｮｸﾁｪ『ったく、倹約家の間違いだろ？(笑)』


ヒョクと二人きりのデート、だよね？
弾む気持ちを抑えて、そんなくだらない話を続けていたら。


??『ウニョクオッパー、お疲れ様です！遊びに来ちゃいました♪』

電話越しに聞こえてきた、ヒョクをオッパと呼ぶ甘ったるい声。


ﾋｮｸﾁｪ『え？あ、お疲れ様……』

??『オッパ、また会えて嬉しいです♡今日の髪型も、すっごくカッコいいです！』

ﾋｮｸﾁｪ『え？ありがとう……///』


あぁ、今。
ヒョクがデレてる顔が、簡単に想像できる……


ﾋｮｸﾁｪ『ごめん、これから音楽番組の収録なんだ！また連絡する！ごめんな？』

A『ん、頑張ってね』

ﾋｮｸﾁｪ『ありがと、またな！』


慌ただしく途切れた電話。


ねぇヒョク。
今話してた女の子は、誰……？

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