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俺の愛しい人 ページ35

神宮寺side


貴「…じん、どうしたの?」

来た。俺の愛しい人。


けどあいつらもいる。

「話したいことあって。」

年上も居るから一応お辞儀。


貴「2人の方が良い?」

「…ん。」


あいつらに聞かせるかよ。



貴「分かった。
じゃあ」



あれ、ジェシーって人ずっとこっち見てる?

Aを見てるのか…?

一言言わなきゃ。

Aを少し待たせるのは気が引けるが…

「お前Aの事好きでしょ」

ジェシー「へ?」

図星だな…


「そう簡単に渡さないから。
じゃあ」



これだけは言っておかなきゃ。

これで諦めるなら元々好きでもなかったって事だろ?

どうなんだよ、ジェシー?





貴「じん、話したい事って?」


「この前さ海人に会わなかったでしょ」



貴「…会ったよ?」


「あぁ…正確には待ち合わせした時海人じゃなかったでしょ?」


貴「…そんな事…なかったけど」


嘘つき。
Aは噓つくとき絶対に目そらすんだ。


「何で噓つくの。
俺分かってるんだよ?相談してよ」

貴「…ついてない。噓なんかついてない」

「…じゃあ!これ何?」

痣。お腹に出来てる痣。

海人に会うって言ったあの日に出来たであろう痣があるんだ。

貴「ッツ…!
何でもない、転んだだけ」

「何で噓つくんだよ!!
何で相談しねぇんだよ!
俺じゃ…俺じゃ…頼りねぇのかよ!?」


貴「ビクッ!
…じん?ごめんなさい…ごめんなさい…(泣)」


「あ、ごめん…声荒げすぎた。
とにかく話して欲しい。
いつでもAの味方だから。
優太も知りたがってたよ?」

貴「優くんも?
…分かった。今度話すから、良い?」

「うん」

貴「じん、ありがとう」


やっと見れた。俺の愛しい人の笑顔。



やっぱり君には笑顔が似合うよ。


笑ってて欲しい。


この笑顔、絶対俺が守る。

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作者名:京北わか x他1人 | 作成日時:2018年8月10日 22時

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