Be My Lover！（hk×in）

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『久しぶりにみんなで集まろうよ！いのちゃん、今週の金曜の夜はどう？』


薮と大ちゃん、そして光とのグループメールの中で大ちゃんからお誘いがあった。

光たちはこれから始まるライブツアーの準備で忙しいらしく(本人たちから聞く前に妹から聞いた)、あれ以来光に会えていなかった。
光忙しそうだし、返事は直接言いたいし…なんて考えていたから、告白の返事もまだできていないわけなんだけど…。


ちょっと気恥ずかしいけど、みんなで会うなら大丈夫かな？
それにこの前みんなで集まった時みたいに、帰り際に光とふたりになれるかも…。

よし、そのときにちゃんと返事しよう。
いつまでも光を待たせたら申し訳ないもんね。それにおれの心はもう決まっているわけだし。

『おっけい！じゃあ19時に！』




ついに返事するんだ。緊張する…。


でも、好きって言ったら…光どんな顔するかな。


早く伝えたい。






と、思ってたのに。

「伊野尾くん、ごめんね。帰るところだったのに…」

「いえ、大丈夫ですよ。店長だけじゃ大変ですから。」


バイト先でトラブルがあって、帰り際に少しだけ店長のお手伝いをすることに。
大ちゃんには1時間くらい遅れると連絡して、先に始めてもらうことにした。



「…よし終わり！伊野尾くん、ありがとう〜。おかげで早く終わったわ！」

「いえ。じゃおれこれで上がりますね。お疲れさまでした〜。」


よかった、思ってたより早く上がれた。
早く行けるよって連絡する暇さえ惜しくて、駆け足で待ち合わせの店へ向かう。



今思えばこのとき連絡していればよかった。そうしたらあんなこと、聞かなくて済んだのに。

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