お隣りさんちのヒョクチェくん

お悩み相談室 ページ8

ﾕｼﾞﾝ『Aは、ほんとに……おバカだね』

言葉とは裏腹に。
温かい手で、背中をさすってくれるユジン。

その優しさで、また涙が溢れる。


『私も、そう思う(笑)』

ﾕｼﾞﾝ『泣くか笑うか、どっちかにしなさい(笑)』

『ふふっ…ごめん』


ﾕｼﾞﾝ『それにしても、Aはもったいない！寄ってくる男なんていっぱいいるのに、ヒョクチェオッパ以外には、驚くほど冷たいもんね』

『だって……他の人と付き合うとか、想像できないんだもん』


ﾕｼﾞﾝ『オッパとは、もう連絡取ってないの？』

『うん…新しいケータイにしてから番号もメアドも変えたし、教えてない。ヒョクの連絡先も消しちゃったし』

ﾕｼﾞﾝ『ちゃんと告白しなかったから、ずっと忘れられないんだよ。自分の気持ち、言えたらいいのにね』

『無理だよ。会ったとしても、今さら何話していいか、わからない』

ﾕｼﾞﾝ『まぁ、最後の別れ方も強烈だったもんね』



私たちの別れは、ヒョクがSMEの練習生だった頃。

ヒョクは家を出て、事務所の宿舎に引っ越すことになった。

引っ越し前日の夜だったな………

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