お隣りさんちのヒョクチェくん

白雪姫 ページ5

カシャカシャ。

まばゆいフラッシュの中。
一瞬で、ポーズや表情を変える私。



ｶﾒﾗ『いいね〜！最高♪♪じゃ、ラスト１枚行くよ！』

カシャ。

ｶﾒﾗ『はい、OK！お疲れさま！』


『お疲れさまです。ありがとうございました』



衣装を脱ぎ、化粧を落として、私服に着替える。

『じゃ、お疲れさまでした』

スタジオを後にし、帰路につく。



私の職業は、モデル。

ファッション誌の表紙を飾ったり、世界的に有名なブランドのコレクションやショーに出たりもする。
世間的には、トップモデルのうちの１人として、紹介されることも多い。


ありがたいけど。
世間のイメージと素の自分とのギャップに、違和感を感じてる。
そのギャップに今も慣れなくて、振り回される毎日。


撮影以外では、あまり笑わない私。
人付き合いも苦手で、愛想もない。

『白雪姫』なんて呼ばれてる。
でも私は、あの有名な白雪姫みたいに、愛らしくはない。
色白なのと、雪みたいに冷たいって嫌味で、つけられたあだ名。



モデルの仕事は好き。

カメラの前で笑っていると、違う自分になれるから。
人間らしい感情を取り戻せるから。



家に着いて、TVをつけると。
super juniorのイトゥクと、ウニョクが出ていた。


super juniorなんて、嫌い。

特にウニョクなんて、大嫌い。


その笑顔は、私が大好きなヒョクチェの笑顔と同じなのに……

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