おはようからおやすみまで (ページ1)

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嫉妬としあわせは紙一重ページ1

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「ねぇ伊野尾ちゃん、伊野尾ちゃんは嫉妬しない？」

そう慣れないお酒を飲みながら俺らの絶対エースは机に突っ伏した。

「どうしたの？」

「俺とさ、伊野尾ちゃんの彼氏同じピアス付けんじゃん？」

「あー、あの山田があげたってやつ？」

「うん、それ」

「俺は別にしてないよ？それがどうした？」

「それが普通なのかなぁって、大ちゃん全然嫉妬してくれないから」

絶対エースのお悩みはこれらしい。
確かに大ちゃんが明らかに嫉妬したところを俺は見た事がないかもしれない。

タカギは嫉妬させるようなことをしないし、あのピアスのことも1番に嬉しそうに報告してきたから良かったね、って頭を撫でてあげた。
大きい犬みたいって思いながら。

「俺がさ、いくら飲み会で女と一緒になっても大ちゃん怒んないし」

「俺それは怒る」

「でしょ？だから好きじゃないのかな、俺のこと」

今にも泣き出しそうなキラキラの欠けらも無いただの山田涼介をどうしようか？と思っていた時にタカギからLINEがくる。

『いまさ、有岡くんとラジオの帰りに飲みに行こうってなってきたんだけど山田が俺のこと好きじゃないかもって泣いてる、どうしたらいい？』

そんなLINEの文面を見て思わず吹いたら
なんだよ！って真っ赤なめで睨むから、
とりあえずここ出ようよって会計を済ませた。

『タカギ、今からそっちいってもいい？山田連れて』

『全然いいよ！でも大丈夫？』

『俺もちょうどタカギに会いたいし』

『帰る家一緒なのに？』

『うるせー』

そんなやり取りをしてマップをたどってなんだかオシャレな高木が好きそうな居酒屋に着くと山田はもう飲めねーぞってまた睨んできた。

大ちゃん、こんな可愛んだったら大変だろうなーって。