【d!】繋げる (ページ3)

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電車に揺られ最寄り駅で降りた私は近くのコンビニで飲み物と弁当を買って家に帰った。

部屋着に着替えてから浴槽を洗って湯船に湯が溜まるのを待っている間に買ってきた弁当を食べた。

本当は自炊とかした方がいいんだろうけれど
正直面倒臭いし別に自分だけの食事に手間をかける必要性はないかなと思っている。

それでも一人暮らしを始めた当初は自炊をしていた時もあったけど1ヶ月くらいしか続かなかった。

弁当を食べ終わってシンクの中に溜まっているコップとかカップ麺の容器を片付けているとお風呂が湧いたのでタオルを持って脱衣所に直行した。

風呂からあがって髪の手入れとスキンケアを済ませた私は寝室に行き最近買い換えたばかりのゲーミングチェアに腰をかける。

そろそろ約束の時間だろうかと時計を見れば
丁度五分前で通話アプリを開いてみればあの人は既にログインをしていたようで私が声をかければすぐに反応してくれた。

待たせてしまったことを謝ると俺が早く来すぎただけやから気にしないでと笑って許してくれた。

「よし、そんじゃ。今日も行きますか。」

ヘッドホン越しからそう聞こえた声は数時間前に聞いた私の上司である桃瀬さんの声と同じだった。