救世主康二くん ページ21
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道枝side
昨日の公演でAちゃんが熱出てるのを気にしてた俺らは、
最終日目前にして集中力が欠けてた、ダンスが揃ってないって振付師さんに指摘された。
それでAちゃんは悪くないのに午前中に練習しようって提案してくれたんやけど、、
遠目でもわかるぐらいかいている汗
真っ赤な顔
呼吸の度に激しく上下に動く肩
たまにふらっとしたりガクって力が抜けてる足
こんな状態で踊れるなんて信じられない
道枝「康二くん、、Aちゃん調子悪いはずなんですけど休憩しようって言っても聞いてくれなくて、、」
康二くんにヘルプを求めた
向井「A？わかった、俺行くわ」
道枝「すいません、ありがとうございます」
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向井side
正門「Aちゃん、水分補給ぐらいしよう？」
高橋「俺らが休むのに付き合ってくれるだけでいいから」
A「大丈夫だってば！まだ踊れるもんっはぁっ」
小島「もうふらふらしてるで、A、休まなあかんって」
一目でわかった、これは限界突破して突き抜けてもうてる
Aが出るのは今日が最後とはいえ今日は2公演あるんやから今こんなに無理してたら体が持たへん
向井「A〜自販機行くから一緒に行こう」
A「Aまだ練習したいから後でっ、はぁっ」
これじゃあかんか、、
これは体調悪いの自覚してるけども休むタイミングわからんくなって自分の状態も訳わからんってパターンかな
向井「A、こっち見て、俺の目見て？」
Aの目線に合わせてしゃがんで肩を掴む
不満そうやけど踊るのをやめて目を合わせてくれた
A「、、、はぁ、、、はぁっ」
向井「ちょっとしんどいやんな？」
A「、、、っ、、、はぁっ」
向井「今休んどかな後でもっとしんどくなるの分かってるよな？」
A「、、、はぁっ、、、ふぅっ、、、っん」
向井「一回練習やめて休憩しよっか？」
A「、、、、、うん」
向井「よし行こう」
俺がAを休憩に誘い出せた時4人が息を飲んだのが聞こえた笑
Aはいっつもギリギリまで自分にも周りにも強がって頑張ろうとするけどしっかり目合わせて聞くと嘘つけない
だからこういうときは誰かがAに嘘をつけない状況を作って休ませてあげないといけない
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作者名：もぎ | 作成日時：2021年11月20日 23時
