𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 10 ページ10
ペットじゃないし…と不貞腐れるチィオを、はいはいと軽く慰めつつ、ご機嫌を直してやろうとペンギンは本屋に来る前の道すがらの店を思い出す。
｢チィオは甘いものは好き？｣
｢大好き！お菓子が主食でもいいくらい！！｣
ペンギンの問いかけにチィオはぱっと顔を輝かせる。
｢好きすぎて昔はよく自分でお菓子を作ってたりもしたよ｣
本を買ってくれたお礼もしなきゃだし、いつも船でたくさん私のお世話をしてくれるお礼もしなきゃだから、人の姿に戻れたら作ってあげるねとチィオは両翼を羽ばたかせる。
へーそれは楽しみにしてる！とニッとペンギンは笑い、店の扉を開いた。
そこはクッキーやカップケーキやらがズラリと並ぶお菓子の店だった。
ペンギンの腕の中のチィオからは、明らかテンションが上がってぽんぽんハートが飛び交っているような雰囲気を出している。
気に入った？とペンギンが聞けば、声を出すと目立つのでチィオは高速で首を縦に振った。
どれが食べたい？と聞かれてチィオはキョロキョロと店内を見渡す。
そわそわとするチィオに、遠慮せず食べたいもの全部言えよとペンギンはクスクス笑った。
あれ！これ！と嬉しそうに食べたいものを示していくチィオの姿にペンギンはキュンときた。
もう人の姿に戻らなくてもいいんじゃないかな…だなんてこそっそり思われていたことはチィオは知らない。
あれこれと選びチィオが満足したところで会計を済ませて店を出る。
早速あーと口を開けて強請っているチィオに苦笑しながらペンギンはクッキーを一つ取り出し、小さく割って口の中に放り込んでやった。
｢うーん、うっまー！！何これサクサクなのに超しっとり！｣
どんな配合なんだろうと言いつつクッキーを頬張るチィオはとても幸せそうだった。
もう一つ！とチィオは催促するが、夕飯食べなきゃだからダメーとペンギンに止められ、菓子ばっか食って不摂生してたらキャプテンが怒るぞと言われた。
｢めちゃくちゃ隈作ってる人に言われたくないなぁ…｣
チィオがそう言えば、ぶはっとペンギンが吹き出して、確かにそうだなぁとケラケラ笑った。
｢今日の夕飯はなに？｣
｢コロッケの予定｣
うーわあ絶対美味いやつ…なんて他愛ない話をしながら、二人は船へと戻って行った。
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もふもふ子(プロフ) - 李空さん» pixivの方で読んで下さったのですね！こちらにも訪れてくださりありがとうございます♪面白いと言っていただけてとても嬉しいです(*^^*) (2023年2月6日 23時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
李空(プロフ) - pixivで読んだけど面白い (2023年2月6日 4時) (レス) @page3 id: 36ef557338 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - つばめさん» もっともっと見ていたいと思って頂けてとても嬉しいです！夢主さんがまだ人の姿に戻れていませんので、まだお話は続きます！この先どうお話を書いていこうか今ちょっと詰まっているので、気長に更新をお待ちいただけると幸いですm(*_ _)m (2023年1月27日 0時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - まだ更新有りますか？ もっともっと見ていたいです (2023年1月25日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございます！とても嬉しいです♪のろのろ更新ですが、頑張って書いていきますね(*^^*) (2023年1月20日 19時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年11月3日 16時
