𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 6 ページ6
｢だから私はただの一般人。さっきのローさんみたいに超人的な力は使えないよ｣
ペンギンに姿を変えられるだけの実なんじゃないかとチィオはため息をついた。
｢でもさ、悪魔の実の能力者なのになんで泳げるんだ？｣
そうシャチが不思議そうに問いかける。
それにチィオもどういうことと首を傾げれば、悪魔の実の能力者はカナヅチになってしまうのだという説明が追加された。
｢超人的な能力を手に入れる代償みたいなものなんだね｣
それじゃあ確かになんで私は泳げるんだろうとチィオも悩む。
そんなチィオに悪魔の実も未知のものだと、ローは言う。
海を飛ぶように泳ぐと表現をされるペンギンが、空も飛べず海でも飛べなければ滑稽だろうとローは意地悪くニッと笑い、それになんだかムカっときたチィオは、シャーッ！と口を開いた。
｢海を泳げる能力者だなんて、気をつけた方がいいね｣
捕らえられちゃうかもとベポが言い、なんで？とチィオは焦る。
能力者の弱点が泳げないと知られているのに、それを覆す者がいれば…？
恐れの対象となるだろうなとローがいい、そんなぁ…私何も出来ない…ただの一般人…とチィオは項垂れる。
この船にいれば安全だという言葉に惹かれ、有難く元の姿に戻れるまでお世話になろうと思った。
ご飯を食べ終えればデザートだと、小さく切り分けられたイチゴが口に運ばれる。
んまんま甘ーい！
ごちそうさま、ご飯を分け与えてくれてありがとう！と身体を反転させ両翼を広げてピタリとペンギンに張り付けば、とんでもない、お粗末さまと彼はニッと笑った。
｢お礼にお皿洗いするね！｣
｢その姿で出来んの？｣
そう言われてチィオは自分の姿を思い出し、あぁぁぁと項垂れる。
せめてベポのように指のある動物だったならばと落ち込むチィオに、人の姿に戻れたら手伝ってよとペンギンはクスクス笑った。
ペンギンの近くで皿を洗っている様子を見届け、終われば次は甲板掃除なんだーと抱き上げられて移動する。
｢常に床に水撒いててくれたらお腹で滑って移動できるよ｣
｢…却下だな｣
だよねーと言って、大人しく連れていってもらうことにした。
甲板でふざけ合いながら掃除をするペンギンとシャチとベポの姿を楽しそうだなーと眺める。
早く人の姿に戻って、良くしてもらった分働かなきゃと、チィオは思った。
こうしてハートの海賊団でのチィオの生活が始まった…。
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もふもふ子(プロフ) - 李空さん» pixivの方で読んで下さったのですね！こちらにも訪れてくださりありがとうございます♪面白いと言っていただけてとても嬉しいです(*^^*) (2023年2月6日 23時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
李空(プロフ) - pixivで読んだけど面白い (2023年2月6日 4時) (レス) @page3 id: 36ef557338 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - つばめさん» もっともっと見ていたいと思って頂けてとても嬉しいです！夢主さんがまだ人の姿に戻れていませんので、まだお話は続きます！この先どうお話を書いていこうか今ちょっと詰まっているので、気長に更新をお待ちいただけると幸いですm(*_ _)m (2023年1月27日 0時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - まだ更新有りますか？ もっともっと見ていたいです (2023年1月25日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございます！とても嬉しいです♪のろのろ更新ですが、頑張って書いていきますね(*^^*) (2023年1月20日 19時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年11月3日 16時
