𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 2 ページ2
｢お前今、元は人間とか言ったか？｣
｢うん、そう。森の中で変なグルグル模様の実を見つけたの｣
それがうっかり口の中に入っちゃって、海の中に落ちそうになった時に助けてー！と思ったら、この姿になっちゃった。
いい匂いのくせに、滅茶苦茶不味かったんだよ…。
そのまま海を泳いできたんだけど、初めに着いた島が無人島でね。
三日前にそこを発ったんだけど流石にお腹すいちゃって、踊り食いみたいになっちゃうけど背に腹はかえられぬとさっきの釣り針の小魚にかぶりついちゃった…と、小さなペンギンは言う。
何日かぶりに人に会えて嬉しいよ。
そこのクマも喋ってるし、この私の姿のことなんか知らない？と、ペタペタと身体を左右に揺らして問いかけてくる。
お前それ、悪魔の実じゃねぇのか…？とシャチがぽつりと呟き、小さなペンギンは何それ？と首を傾げた。
｢ROOM。シャンブルズ｣
ローがそう言えば、シャチの帽子と引き換えに一冊の本が現れる。
ゴッとシャチの頭の上に落ちたのは尻目に、ローはパラパラと本を捲っていき、隣でペンギンも眺めた。
｢これじゃねぇか？｣
｢これしかないと思います｣
ローが手に持つのは悪魔の実の図鑑。
お前が食った実はこれか？と開いたページの部分を指させば、あ、そうそれ！それだったと翼をパタパタ扇ぐ。
[トリトリの実 モデル:ペンギン]
｢お前はこの悪魔の実を食った、鳥人間ということだ｣
｢えぇ、何それ…。じゃあこのクマも、悪魔の実っていうのを食べたの？｣
｢いや、コイツはただのクマだ｣
｢ただのクマですいません…｣
それで、悪魔の実っていうのはなんなの？と言うので、ローが簡単に説明してやれば、小さなペンギンは口をあんぐりと開ける。
じゃあ私ずっとこのままなの？と項垂れるので、ただの能力に過ぎないから人の姿には戻れると告げると、よかった嬉しそうにする。
｢どうやったら戻る？｣
｢それはその実の能力者しかわからん｣
ローがそう言えば、えぇぇ…とまた項垂れた。
｢お前、何処か行く宛てはあるのか？｣
｢ないよ。住むところ探してる途中だったんだもん｣
じゃあ、しばらくこの船にいればいいとローが言うが、え、海賊船とか怖いからヤダ…それじゃあ色々と教えてくれてありがとうと、また欄干の隙間から出ていこうとするのをシャチたちが必死に止めた。
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もふもふ子(プロフ) - 李空さん» pixivの方で読んで下さったのですね！こちらにも訪れてくださりありがとうございます♪面白いと言っていただけてとても嬉しいです(*^^*) (2023年2月6日 23時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
李空(プロフ) - pixivで読んだけど面白い (2023年2月6日 4時) (レス) @page3 id: 36ef557338 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - つばめさん» もっともっと見ていたいと思って頂けてとても嬉しいです！夢主さんがまだ人の姿に戻れていませんので、まだお話は続きます！この先どうお話を書いていこうか今ちょっと詰まっているので、気長に更新をお待ちいただけると幸いですm(*_ _)m (2023年1月27日 0時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - まだ更新有りますか？ もっともっと見ていたいです (2023年1月25日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございます！とても嬉しいです♪のろのろ更新ですが、頑張って書いていきますね(*^^*) (2023年1月20日 19時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年11月3日 16時
