𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 41 番外編：Xmas ページ41
｢ぺんぺん、私もうダメ…ほんとムリ…｣
｢ペンギンなんだから大丈夫じゃないの？コウテイペンギンなんか滅茶苦茶極寒の地に住んでるじゃん｣
確かにペンギンの姿だが中身は人間だ。
私の故郷は夏島、無理なものは無理とチィオはブンブンと首を振る。
カチカチカチと寒さに震え嘴を鳴らすチィオは今、ペンギンのつなぎの懐に入れてもらってそこから顔を出していた。
今回着いた島は秋島の冬。
薄っすらと雪が積もっていた。
｢ぺんぺん、本当に私置いてっていいんだよ？｣
｢…船で一人で何しとくの？｣
えー、トレーニングか読書か寝てるかかなぁとチィオが言えば、そんなの寂しいじゃんとペンギンはため息を漏らす。
実は今日はクリスマスイブ。
そんな日にタイミングよく島に上陸することが出来た。
人目に付かぬ岩陰に船を停泊させることが出来たので、船番はなし。
シャチは一瞬で姿をくらまし、ローもベポを引き連れて早々に別行動となる。
取り残されたペンギンとチィオは、一緒に街の散策しようと誘ってくれたペンギンの言葉に甘えて賑わう街を見て回っていた。
｢美人系か可愛い系か…ぺんぺん好みの女の子捕まえて一晩楽しめばいいのに｣
せっかくのクリスマスなんだからと言うチィオに、いーの、おれはお前と過ごすって決めたのとペンギンは答え、そんなペンギンにチィオはあらやだカッコイイとキュンとした。
｢何食べたい？｣
｢チキンとケーキは絶対！｣
ペンペンがそういうなら…とチィオは開き直り、クリスマスという日を楽しむことにした。
流石にペンギンと人間が一緒にレストランで食事というのは目立つだろうから、色々と買い込んで船内でパーティーしようと美味そうなものを見繕い中。
あれもいいなぁ…これもいいなぁと目を輝かせながらキョロキョロと辺りを見回すチィオは、クリスマス用に特別に作られ店頭に並び、キラキラと輝いてみえる食べ物に気を取られどうやら寒さを忘れているようで、それが可愛らしくペンギンはクスリと笑った。
｢石窯焼きピザだって！あとはコレ食べたい！｣
｢お、いいな美味そう｣
何ピザにしよっかと二人は悩みつつ、そちらへ足を運んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 732人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もふもふ子(プロフ) - 李空さん» pixivの方で読んで下さったのですね！こちらにも訪れてくださりありがとうございます♪面白いと言っていただけてとても嬉しいです(*^^*) (2023年2月6日 23時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
李空(プロフ) - pixivで読んだけど面白い (2023年2月6日 4時) (レス) @page3 id: 36ef557338 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - つばめさん» もっともっと見ていたいと思って頂けてとても嬉しいです！夢主さんがまだ人の姿に戻れていませんので、まだお話は続きます！この先どうお話を書いていこうか今ちょっと詰まっているので、気長に更新をお待ちいただけると幸いですm(*_ _)m (2023年1月27日 0時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - まだ更新有りますか？ もっともっと見ていたいです (2023年1月25日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございます！とても嬉しいです♪のろのろ更新ですが、頑張って書いていきますね(*^^*) (2023年1月20日 19時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年11月3日 16時
