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でも、人一倍厳しくて人一倍優しい人だった。
食材の切れ端をこっそり口に放り込んでくれたり、海賊たちが食べ終えて余った料理を、見えないところでこっそりと食べさせてくれた。
夜中に涙を出さそうと拷問された後部屋に戻れば、おばちゃんは優しく抱きしめてくれた。
急に親元を離されて寂しかった自分はおばちゃんのことを心の中で“お母さん”って呼んでいたと、ベルーガは眉を下げて笑った。
そんなおばちゃんに教えてもらった数々の料理のノウハウを、キッチンに立った瞬間ぶわっと思い出したんだとベルーガは言う。
｢おばちゃんのおかげで、こうして料理のお仕事が出来る。感謝しなきゃ｣
その船でも痛くて辛い日々だったけど、少し楽しかった。
涙を流さないことに痺れを切らして売り飛ばされて、急にお別れすることになってしまった。
おばちゃん元気かな…思い出せてよかったと笑ったベルーガを見て、ペンギンはピタリと足を止めた。
ふと隣にいた気配が無くなって後ろ振り返れば、ペンギンさんが両手を広げてじっとこちらを見ていた。
なんだろうと思ってその胸の中に入り込めば痛いくらいに抱きしめられ、慰めるように優しく額に口付けが落とされる。
見上げた先に覗く瞳は少しゆらゆらと揺れていて、大丈夫だよと微笑めば、そっかと頷いて両手で頬を挟まれ、むにむにと押された。
そういえば人が往来するなかだったなと思い出して恥ずかしくなり、ペンギンさんの手を取って先を急いだ。
目的の店を見つけて入れば、きらきらと輝く調理器具たちににんまりと口元が弧を描くのが自分でも分かる。
あれも欲しいこれも欲しいとはしゃげば、ベルーガが使う物だから全部買ってしまえばいいと苦笑された。
棚などもしっかりとサイズを見て決めていき、購入したものを請負人に船に運ぶようペンギンさんが交渉していた。
クルーたちに今日の夕飯は街で食べるようにお願いして、どんどん購入したものが船に運ばれてきて、キッチンの大改造が始まった。
夜中に差し掛かる頃には全ての物が片付き、ピカピカになったキッチンに大満足する。
明日料理するのが楽しみで、早々に床に入った。
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もふもふ子(プロフ) - モノクロさん» すみません！コメント見落としていました( ;´꒳`;)リクエストありがとうございます！頑張って書きますので、待っていてくださいね♪私のお話でもっとペンギンを好きになってもらえたら嬉しいです！ぜひ結婚を前提にお付き合い下さい( *´꒳` ) (2023年1月20日 19時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - 初コメお邪魔します。リクです。ベルーガちゃんと、ペンギンの共闘かペンギンをベルーガが庇って怪我しちゃう的なヤツ書いてほしいです。作者様の書くペンギンかっこよすぎです。結婚前提に付き合ってください。 (2023年1月3日 19時) (レス) id: 668dfd3812 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - ライキさん» 喜んで頂けてよかったです(*^^*)リクエストありがとうございました！書いていてとても楽しかったです♪またお話を更新した歳はぜひ覗きに来てくださいっ (2022年11月19日 11時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ライキ - うわぁぁぁぁぁぁぁありがとうございます！！！！すごくすごいです！！語彙力がなくて申し訳ないんですけど…もうほんとに！！かわいいです！、ありがとうございます！ 理想以上すぎて！ありがとうございます！ずっと応援させてもらいます！！！ (2022年11月18日 18時) (レス) id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» そう言って頂けて嬉しいです！ホッとしました( ´▿` )リクエストありがとうございました！また更新した際は、ぜひ覗きに来てください♪ (2022年11月10日 18時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年10月26日 20時
