ドスン…と一目惚れ 6回 ページ6
華麗な脚さばきで、あっという間にAを追いかけていたヤツらが倒されていって、ぽかりと口を開けて惚れ惚れと彼を見つめた。
倒れたヤツらを彼がキッと睨めば、悲鳴をあげてよたよたしながら逃げていき、それを彼はフンっと鼻を鳴らして見送り、足元に落ちていた帽子を拾う。
転けた拍子に外れてしまったAの帽子。
ぱたぱたと丁寧に砂埃を叩いてくれる様は、彼の優しが滲みでていると思う。
それを片手に石畳にへたり込んだAのもとへやって来て、目線を合わせるようにしゃがんでぽすり…と、帽子を被せてくれ、彼はにっと笑った。
その顔に安堵して、肩の力が抜ける。
ぴかぁ！と黄色の相棒は彼に走り寄って、背を伝い肩へと登れば、スリスリと頬っぺを彼の頬に擦り付けた。
｢珍しい…｣
ポツリとそう呟けば、何が？と優しく問うてくれる。
｢その子、今まで私以外に懐いた事がないの｣
｢へぇ。じゃあおれはきっと、君を助けたことで認めて貰えたんだね｣
柔い顔で笑って彼がピカチュウを撫でれば、その手にも嬉しそうに擦り寄っている。
それを見て、なんだかとても嬉しくなった。
｢酷い怪我だね。大丈夫かい？｣
そう言って頭を撫でられ、そういえば…と今の状況を思い出す。
これでもう人攫いに追われることはないんだと思い、頭に触れる温かさに更に安堵して、ほろほろと涙が零れてきた。
｢あぁ、怖かったよね。もう大丈夫だから泣かないで｣
急に泣き出したAに焦りながらも、優しく指で涙を拭って慰めてくれる。
｢おっ…｣
｢お？｣
｢お腹すいたよおぉぉぉっ！！｣
｢ん？えっ…え？｣
そう言ってわんわん泣けば、彼は困惑した。
そりゃそうだね。
Aだって助けてもらったお礼を言うつもりだったのだが、全く別の言葉が口から出てきた。
身体は正直だと思う…。
もう無理、もう走れないし脚に力も入らない、もう疲れた、もう嫌だ…。
そう泣きながら文句を垂れるAを、彼はそっと抱き寄せて優しく背を撫でてくれた。
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もふもふ子(プロフ) - saoさん» はい、ちょっとしたクロスオーバーになります(*^^*)なかなか続きの話が脳内で上手く纏められず放置してしまっていましたが、更新頑張っていきたいと思います！ (2022年12月17日 13時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - mizuiroさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！続きの更新、頑張りますねっ (2022年12月17日 13時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
sao - ポケモンとのクロスオーバーですか！！サンジとの恋愛もどのように進んでいくのか気になりますねｗ続きが気になります！ (2022年12月9日 19時) (レス) id: 42de9f64ee (このIDを非表示/違反報告)
mizuiro(プロフ) - すごく面白いです！続きがとても気になります！ (2022年12月5日 15時) (レス) id: c168ba2284 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年10月6日 0時
