雛鳥の足跡…56こ ページ9
翌日、各隊長から白ひげの旧友と取り決めた約束事が通達され、島へと上陸する。
二日酔いでうなされている人もちらほらといるが…。
小高い崖へと停泊することが出来たので、少々高さはあるが縄梯子を使わなくても降りれそうだ。
Aも島の散策へと繰り出そうと甲板へ向かえば、マルコとばったり遭遇する。
｢マルコさん！今日は島へ出れそうなんですか？｣
｢急いで纏めておきたい書類はないからねい｣
一緒に出掛けるか？とお誘いをもらい、ぜひとAは顔を綻ばせた。
それじゃあ行きましょうとAは嬉しそうに駆け出し、少々貧弱なクルーたちが縄梯子を使って降りている隣から、とうっ！と可愛らしい掛け声とともに欄干をグッと踏み込み、飛び出して行った。
それを見てマルコは放心し、Aを抱き上げて船を降りようと思って伸ばしていた行き場のない手を後頭部に回し、ポリっと、一掻きする…。
そういえば身軽な娘だったなと思いつつ、マルコも欄干に足を掛け地に降り立った。
｢ひらひらしたスカートで飛び降りるなよい｣
｢大丈夫です、見せパンというものがあるんですよ｣
そう言ってAはちらりとスカートの裾を捲ってそれを見せた。
現れたのはレースが幾重にも重なった薄い生地の短パンのようなもの。
なにかとAにスカートやワンピースを着せたがるナースたちに、船にいると風で捲れちゃうと抵抗したところ、これがあるから大丈夫だと丸め込まれた。
｢こらっ｣
ペシッとマルコはスカートの裾を捲っているAの手をはたき落とした。
それを知らねぇクルーが倒れてると指さされた方へ視線を向けると、なぜか拝むように手を合掌させ倒れている人が数名いる。
異様な光景に、あら…とAは少し身を引かせた。
Aのいた国では脚を晒すのは恥とされてきたが、こちらに来てどうやらナースたちに感化されたようだと苦笑するAに、馴染んできていいんだか悪いんだか…とマルコは呆れた。
白ひげの旧友が纏める島だけあってしっかりと統率が取れており、町中みな和気あいあいと笑顔が絶えず、穏やかだった。
昼ごはんを食べた後、仕事の道具を揃えに行くと言ったマルコと別れ、Aは一人でふらりと町を散策した。
夕方頃少し生い茂った林を抜け町外れへとくると、そこにはポツンと穴があいたように静かに凪いだ畔が広がっていた。
夕陽の光を受けきらきらと輝く波打ち際へと、Aは近づいた。
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もふもふ子(プロフ) - ミクリさん» いえ、とんでもない！くっつく時を楽しみにしててください(*^^*) 本当に！マルコさんはどんなデートをしてくれるんでしょうかね。しっかりと計画する派か、その時の気分で行く所を決める派か…うん、マルコならどっちでもよい(*´艸`) (2023年3月1日 14時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ - もふもふ子さん» ちゃんとした恋人になるストーリーは決まってたんですね！失礼いたしました（汗その時が楽しみです♪マルコとデート本当にしてみたい…ｗ (2023年2月28日 18時) (レス) id: dfbdb02535 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - ミクリさん» もう恋人のような関係ですが、本当に恋人になるタイミングは一応考えてあるんです〜( ^ω^)デートですねっ。じゃあ考えていたお話にプラスして考えてみます(˶'ᵕ'˶ )︎ (2023年2月28日 7時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ - もふもふ子さん» クリスマスと内容が被ってしまうのでしたらいっその事どこかの島でバレンタインデートしちゃってください！！ｗなんならその番外編デートで恋人になっちゃっても良いですよ(/ω＼)既に恋人のようないちゃラブ具合ですが…ｗ (2023年2月26日 18時) (レス) id: dfbdb02535 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - いつもコメント下さりありがとうございます！番外編ばかりで申し訳ないです。バレンタインのお話はクリスマスに書いたお話と似てるな…と思ってやめちゃったんです( ᐛ )似ててもいい！ともし需要がおありでしたら、大遅刻ですが書かせて頂きます(*^^*) (2023年2月24日 20時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年9月27日 23時
